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対北朝鮮、中露が同調 ミサイル発射非難

 【ニューヨーク國枝すみれ】国連安全保障理事会は26日夜(日本時間27日午前)、北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの発射を「強く非難する」報道声明を発表した。この2カ月、中国やロシアの反対で、安保理は法的拘束力のない報道声明すら取りまとめることができない状態が続いていたが、北朝鮮の挑発行為が拡大するなか、互いに妥協して合意にこぎつけた。

     声明は、北朝鮮が7月9日から8月24日に行った中距離弾道ミサイルやSLBMなど4回の発射について、これまでの安保理決議に対する「重大な違反」として「強く非難」した。一方で、中国が要求していた「安保理理事国は朝鮮半島とそれを超えた地域で緊張緩和に向けて努力する重要性を強調した」との一文が挿入された。

     7月以降、ミサイルが発射される度、日本や米国は安保理で北朝鮮を非難する報道声明を出そうと調整を進めた。しかし「北朝鮮を一方的に非難することは朝鮮半島の緊張を高める」と主張する中露の反対で頓挫。中露は、在韓米軍に対する地上配備型迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」配備計画や米韓軍事演習なども緊張を高めているとして、関係国すべてが「朝鮮半島の緊張緩和に向けて行動を自制すべきだ」という立場をとっている。

     北朝鮮は今月24日、北東部咸鏡南道新浦(ハムギョンナムドシンポ)付近の日本海からSLBM1発を発射。防衛省によると、ミサイルは約500キロ飛行し、日本の防空識別圏内に落下した。安保理は米日韓の要請を受けて24日に緊急会合を開き、声明案を巡って議論を続けた。交渉は26日正午、午後6時、午後11時と小刻みに延長され、中国と米日などの間で合意に向けた詰めの交渉が行われたとみられる。

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