死闘を制した錦織圭 “現時点で最強”のマリーとの明暗を分けた「冷静さ」
ニューヨークで開催されているテニスの全米オープン準々決勝で、錦織圭が世界ランキング2位のアンディー・マリーを1-6、6-4、4-6、6-1、7-5で撃破。2年ぶり2度目のグランドスラム4強進出を決めた。
沸き上がる熱狂の客席とは対照的に、勝利の瞬間の錦織は小さく拳を握りしめるのみだった。試合を通し「周りのことは、ほとんど気にならなかった」という高い集中力が、歓喜の瞬間にも顕著に表れていた。
それでも、試合が始まった時、主導権は完全にマリーの手中にあった。時速210キロを超えるサーブを連発し、ストロークでも錦織を圧倒したマリーが、僅か35分で第1セットを奪取した。
流れが変わる一つの契機となったのが、第2セット途中に降った雨だった。今年から新設された屋根が雨を遮るために閉まり、試合は約20分間中断。その間に一度ロッカールームに引きあげた錦織は、コーチたちとも話した上で、素早く修正すべき点を確認する。
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