2016年8月30日19時46分
大分県別府市で参院選公示前の6月、別府署員が公職選挙法違反の捜査として、労働組合「連合大分」の支部などが入る建物の敷地に無断で立ち入り、ビデオカメラを設置した事件で、連合大分は30日、県警の松坂規生本部長宛てに公開質問状を出した。県警は「真摯(しんし)に対応させて頂きます」とコメントした。
連合大分は質問状で、当事者の自分たちに説明がないとし、発案者を含めてカメラ設置の具体的な経緯と目的▽プライバシー侵害に対する見解▽再発防止策の明示――などを質問。9月10日までの回答を求めた。
提出後に取材に応じた連合大分の佐藤寛人会長によると、県警は刑事部の原田賢二参事官ら2人が対応。佐藤会長は「県警の回答を受けて組織内で十分に検討したい」と話した。
県警は26日、別府署の阿南和幸刑事官ら4人を建造物侵入容疑で書類送検。「不適正な捜査」として、プライバシーの侵害も認めた。4人は6月18~21日、敷地に計7回、不法侵入した疑いがある。
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朝日新聞社会部
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