記事詳細
【蓮舫「二重国籍」疑惑】
代表選の情勢変わらず、与党から「蓮舫代表」待望論 「資質に欠ける代表なら戦いやすい」
蓮舫氏は「代表代行」という党幹部の立場でもあるが、岡田克也代表ら党執行部は蓮舫氏の説明を静観するだけだ。代表選も野田佳彦前首相のグループ「花斉会」や細野豪志元環境相率いる党内派閥「自誓会」など、蓮舫氏の支持勢力が離反する動きはみられず、蓮舫氏優勢という情勢は揺らがない。
党内では、増子輝彦参院議員が6日のメールマガジンで「個人の問題ではなく、公党として執行部も蓮舫氏をサポートしてほしい」と主張。長島昭久元防衛副大臣もツイッターで「外交安保をつかさどる国会議員として二重国籍は好ましくない」と危機感を募らせたが、こうした指摘は少数派だ。
一方、政府・与党は「蓮舫代表」の誕生を手ぐすね引いて待っているようだ。菅(すが)義(よし)偉(ひで)官房長官は7日の記者会見で「自身で説明すべき問題だ」と強調。公明党幹部は「本人に任せておく問題ではなく、党として調査しなくてはいけないだろう。(旧民主党政権が)閣僚に起用した責任がある」と指摘した。
自民党幹部は「国のリーダーを狙う資質に欠ける党代表なら、選挙も戦いやすい」とほくそ笑む。(清宮真一)