(星野)常子さん今日は…お話があってお呼びしたんです。
大樹青葉。
お父さんおばちゃまに大事なお話があるんだ。
ちょっとお外で遊んできなさい。
(2人)はい。
(常子)お話って…。
僕は…名古屋に転勤する事になりました。
・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の花束を君に」実は…常子さんと再会する前に自分から異動願を出していたんです。
異動すれば残業が今よりかなり少なくなりますし子どもたちとの時間も今よりずっとつくれます。
はい。
異動の希望がかなえられる事はないと思っていたんですが先日突然辞令が出たんです。
正直に言いますと辞令が出てからは気持ちの整理ができずにどうしようかと悩んでいました。
辞令の撤回を頼もうかとも何度も考えました。
でも…。
心を決めたのは大樹の事でした。
同級生の女の子からやけどの痕を気持ち悪いと言われたそうです。
それで大樹はやけどを隠すように毎日長ズボンをはいて登校するようになっていたのですが…。
僕はそれにずっと気付けなかった。
毎朝自分が用意した半ズボンではなく長ズボンをはいているのに僕は全く気付いてやれなかったんです。
その間も大樹は誰にも言えずに自分一人で悲しんで苦しんで悩んで…。
何度も僕に向けて合図を送っているはずなのに僕は忙しさのあまりそれに気付いてやれなかった。
親としての責任を果たしていなかったんです。
親子の絆とは自然に出来上がるものではなく作り上げていくものなんだと実感しました。
そう思うと子どもたちとの時間を増やすためには名古屋へ行くのが一番なんだと決断したんです。
常子さんに相談もしないで自分一人で決めてしまって申し訳ありません。
常子さんの事はとても大切です。
一緒になる事ができたらどれだけすばらしい人生が送れるだろうかとそう思いましたが…。
親の責任はとても重いものだと感じています。
身勝手な事を言いますが…。
名古屋へ行く事を許して下さい。
許すだなんて…。
星野さんのお気持ちは痛いほど分かります。
親子の絆を作り上げる事はとても大切な事だと思います。
お子さんの事を真剣に考える人だからこそ私は星野さんの事を好きになったんです。
常子さん。
ありがとう。
(美子)転勤…。
ええ。
会社の辞令ですって。
とと姉ちゃんはどうなるの?ん〜私は変わらないわよ。
今までどおり。
いや今まで以上にお仕事頑張ります。
何だかおなかすいてきちゃった。
着替えてきますね。
また無理しちゃって。
本当はつらいのに元気なふりして。
(君子)そうね。
つらい選択だったと思うけど常子は納得して選んだのだと私は思うわ。
はい。
申し訳ございません。
恐らくこちらの手違いではないかと。
はい。
36号をすぐに送るように手配しますので少々お待ち下さい。
はい。
失礼致します。
(寿美子)常子さん。
はい。
(寿美子)お客様がお見えです。
(田中)よう久しぶり。
田中さん!今日はあんたらに見せてえもんがあってよ。
はあ…。
(田中)これなんだけどよ。
うちの新しいトースターすごい勢いで売れてんだよ。
そうなんですか?取っ手が大きくなって使いやすくなってますね。
(田中)だろ?おまけに性能だってもう段違いさ。
商品試験で使ってくれ。
5個ばかし持ってきたんだ。
あ…そういう訳にはまいりません。
でしたら買い取らせて下さい。
いいっていいって!
(花山)いくらです?水田君に言って金を持ってきてくれ。
はい。
あ〜分かった分かった。
相変わらず融通の利かねえ会社だなあ。
フフフ。
すみません。
「あなたの暮し」はこういうところなんです。
あんたらの商品試験のおかげで一時は倒産しかかったがねあんたに言われて安全で使いやすいトースターなんとか作り上げたらおかげさまでよ…。
いろいろあったけどあんたらには感謝してる。
そう言って頂けて何よりです。
星野さん!常子さん。
よかった間に合って。
あの…これよかったら汽車の中で食べて下さい。
すみませんわざわざ。
2人とも元気でね。
(青葉)青葉お別れするのやだ。
青葉ちゃん。
おばちゃま絶対青葉ちゃんの事忘れないからね。
(青葉)ほんと?ほんと。
(青葉)ほんとにほんと?ほんとにほんと。
ほんとにほんとにほんと?ほんとにほんとにほんとに青葉ちゃんの事忘れないからね。
青葉も忘れない。
大樹君。
(大樹)うん。
大樹君は優しくてとってもいい子だと思う。
でもお父さんの前ではしっかり者のお兄ちゃんじゃなくてもいいんじゃないかな。
つらい時は我慢せずにお父さんに頼ってみてね。
おばちゃん…ありがとう。
うん。
星野さん。
今までありがとうございました。
星野さんと大樹君と青葉ちゃんと過ごした時間は掛けがえのないものでした。
幸せでした。
常子さんは僕の誇りです。
小橋常子という女性と出会えた事を僕はこれからもずっと誇りに思い続けます。
では。
では。
じゃあ行こうか。
さようなら。
じゃあねおばちゃま。
じゃあね。
さようなら。
さようなら。
さようなら。
さようなら。
よしじゃあ行こう。
元気でね。
うん。
さようなら。
さようなら。
(大樹)さようなら。
2016/09/08(木) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(136)「常子、仕事と家庭の両立に悩む」[解][字][デ][再]
星野(坂口健太郎)は意を決して、常子(高畑充希)に自分が転勤になったことを告げる。親としてなるべく子どものそばにいたいという星野に、常子は何も言うことができず…
詳細情報
番組内容
星野(坂口健太郎)は意を決して、常子(高畑充希)に自分が転勤になったことを告げる。辞令の撤回も考えたが、大樹(荒井雄斗)が同級生にやけどのあとを見て「気持ち悪い」と言われ、決心したのだという。親としてなるべく多くの時間子どもたちの側にいてやりたいという星野に、常子は何も言うことができない。落ち込む常子の元に、かつてトースターの商品テストで苦情を言いに来た、ちとせ製作所の田中(蛍雪次朗)が現れるが…
出演者
【出演】高畑充希,木村多江,杉咲花,ピエール瀧,坂口健太郎,蛍雪次朗,唐沢寿明,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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