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【芸能・社会】梅宮辰夫、十二指腸乳頭がん手術 娘アンナ公表、来月にも仕事復帰2016年9月8日 紙面から
◆来月連ドラで仕事復帰へ俳優梅宮辰夫(78)が7月に十二指腸乳頭がんの手術を受けていたことが7日、分かった。一人娘のタレント梅宮アンナ(44)が、東京・芝公園の東京タワーメディアセンターで緊急会見し、公表した。早期発見だったため術後の経過は良好。現在は自宅療養しながら、来月後半、連続ドラマの撮影で仕事復帰する予定だ。 梅宮は6月中旬に全身のかゆみや、目に黄疸(おうだん)の症状が出たため、妻の勧めでかかりつけの医師がいる東京都内の病院を受診。同24日の検査結果で、十二指腸乳頭がんとの告知を受けた。アンナは「家族も正直パニックだった。本人もがくぜんとしていた」と振り返った。 ただ「がんはステージ1と2の間」と早期だったため7月19日に入院。同26日に約12時間に及ぶ手術を受け、十二指腸と胆のうを摘出、膵臓(すいぞう)と胃の一部も切除した。手術前に梅宮は「まだまだやりたいことがいっぱいある。まだオレは逝けない」と話していたという。 アンナは梅宮が描いた手術部位の絵を見せながら「一番心配だったのは高齢で12時間の手術に耐えられる体力があるかだった。手術室に送り出すとき、もしかしたらこれでバイバイかもと思った」と覚悟したが、担当医師から「手術は成功したのでご安心下さい」と言われたことを明かした。 手術直後は高齢のためすぐに話すことができず、体中に約10本のチューブが着けられていたが、その後順調に回復。梅宮が自宅に帰りたがったため、約2週間後の8月11日に退院した。
梅宮はこの日の会見前に病院で1回目の経過診察を受け、担当医から「驚異的な回復」と驚かれたという。体重は10キロほど減少したが、自宅では自ら料理を作ったりスクワットしたりと、食事量の制限以外は普通に生活。10日ぐらい前から「すしが食べたい」と言い出し、来週から海釣りに行く準備もしているという。アンナは梅宮から「とにかくオレは元気だから、そんなに騒がないでくれ」と伝言を託されたことも明かした。 梅宮は2月28日に俳優安藤昇さんのお別れの会に歩行補助器を使って出席し、弔辞を読んだ。アンナによれば梅宮は重い肺炎と心不全、腎不全で同日夜に入院し「あと1日遅ければ助かってなかった」と医師から言われたという。 今年だけで2度の危機を乗り切った梅宮だが、アンナは「“九死に一生スペシャル”はもう何回もやってる」と告白。約40年前には肺がんで「余命1年ない」と宣告されたが、抗がん剤と放射線治療で克服。アンナが小6のころにも風邪で死にかけ、孫の百々果ちゃんが生まれた2002年には釣りの途中で転倒して肋骨(ろっこつ)など7本の骨を骨折、集中治療室(ICU)で対面したアンナは死を覚悟したという。 梅宮は以前からがん体質を自覚して3カ月から半年のペースで通院しており、これまでもがんになる前のポリープを何回も発見。今後も抗がん剤治療はしないという。アンナは「この10年ぐらい、父に何かあったらという心構えはずっとしている」と話した。 ◆松方に「連絡していると思う」梅宮と同じ釣りが趣味で親友の俳優松方弘樹(74)も、2月末から脳リンパ腫治療のため長期休養中。アンナは「父は連絡していると思う。見舞いの話は聞いてない」と話した。 <十二指腸乳頭がん> 世田谷井上病院理事長・井上毅一医師によると、膵(すい)液が流れるすい管と胆汁が流れる胆管が交差した場所で、乳首のように盛り上がっているところに発生する悪性の腫瘍。2対1で男性の方が多く発症し、50〜60代に多くみられるものの、通常の胃がん検査では見分けにくい。黄疸(おうだん)、体のだるさ、体のかゆみなどの症状が出る。血液検査、内視鏡と造影剤などを使った検査で診断する。非常に細かい部分のため、手術は普通6〜8時間ほどかかる。 <梅宮辰夫(うめみや・たつお)> 1938(昭和13)年3月11日、旧満州国ハルビン市生まれ。日大在学中にスカウトされ、58年に東映ニューフェイス5期生に合格。翌年に映画「少年探偵団 敵は原子潜航艇」で主演デビュー。2枚目スターとして「不良番長」「夜の歌謡」シリーズがヒット。70年代は「帝王」シリーズのほか「仁義なき戦い」シリーズなどの東映実録路線、ドラマ「前略おふくろ様」で独特の存在感を発揮。米国人の妻クラウディアと72年に結婚。女優の梅宮万紗子はめい、俳優の高橋克典は母方のいとこの息子。74年に睾丸(こうがん)腫瘍を患い、がん細胞は肺にまで転移したが、抗がん剤による化学療法などで治癒した。 PR情報
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