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【大リーグ】

イチロー、メジャーで初の代打弾 プロ24年連続アーチ

2016年9月8日 紙面から

フィリーズ戦の8回、今季1号となる2ランを放ったマーリンズのイチロー=マイアミで(共同)

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◇フィリーズ4−3マーリンズ

 【マイアミ穐村賢】大リーグは6日、各地で15試合を行い、マーリンズのイチロー外野手(42)はフィリーズ戦で1−4の8回に代打で出て今季1号の2点本塁打。2打数1安打2打点と結果を出したが、チームは3−4で敗れて5連敗。カブス傘下マイナーから同日昇格したばかりの川崎宗則内野手(35)はブルワーズ戦の9回に代打で適時二塁打を放ち、今季初打点をマークしたが、チームは大敗だった。マリナーズの青木宣親外野手(34)も昇格し、レンジャーズ戦の8回に代打で途中出場したが、空振り三振で試合にも敗れた。

 本拠地マーリンズパークに乾いた打球音が響きわたった。10戦ぶりにベンチスタートとなったイチローの一振りだ。8回無死二塁の場面で代打として登場すると、フィ軍救援右腕ネリスの4球目、真ん中低めに甘く入ってきた86マイル(約138キロ)のスプリットを強振。高々と舞い上がった打球は右翼後方のブルペンへ飛び込んだ。

 表情一つ変えることなくダイヤモンド一周したイチローも、ベンチに戻り、チームメートの祝福を受けると破顔一笑。139試合目にして飛び出した今季1号に「コローンが(先に)1本打っていましたからねえ。1本は打ちたいなと思ってました。ほっとしましたね。コローンが1(本)で、僕ゼロでしたから」。5月7日に42歳(当時)でメジャー初本塁打を放った今季メジャー最年長投手のコローン(メッツ)を引き合いに出して安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 メジャー通算16年で代打アーチは自身初。「(打席ではヒットやバント、進塁打など)他のことも考えましたけど、あれ(本塁打)だけは狙ってなかった」。自らも予期しなかった一発に驚きの表情も浮かべた。

 この一発で、古巣オリックスでのプロ2年目(1993年)から24年連続本塁打も記録。「1(本)ですからね。恥ずかしい」と苦笑いも浮かべたが「練習であんだけ打っていますから。1本くらい(は試合で出る)とは思いますよ」と42歳にしていまだ衰えぬ自らの長打力への自負も漂わせた。

 

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