台湾 野党の国民党 政権の対中国政策を批判

台湾 野党の国民党 政権の対中国政策を批判
台湾では、総統選挙で大敗し野党となった国民党が、選挙後初めての党大会を開き、党首の洪秀柱主席は、中国との対話が中断し台湾の利益が失われているとして、民進党政権の対中国政策を批判しました。
台湾の野党、国民党は4日、台北で、ことし1月の総統選挙のあと初めての党大会を開きました。
党首にあたる洪秀柱主席は、演説で「わが党にはこれまで失敗や過ちもあり、反省しなければならない。われわれが本当に変わったことを見せるため、さらに努力するべきだ」と述べ、人々の不満を受け止め、党勢の立て直しを急ぐ必要性を強調しました。
一方、政権交代後の中台関係について「すべての連絡メカニズムが中断し、積み上げてきた和平による利益が失われている。反中的な路線を放棄するべきだ」と述べ、中国と距離を置く民進党の蔡英文政権を批判しました。
また大会では、中国との敵対状態を正式に終結させる平和協定の締結を積極的に検討する方針を、党の政策綱領に盛り込むことを決めました。
国民党としては、民進党政権の下での中台関係の停滞による経済への影響を強調し、巻き返しを図りたい考えですが、台湾と中国は別だとする、いわゆる「台湾人意識」が広がる中、中国との融和路線にどこまで幅広い支持が得られるかが課題になっています。