米英首脳会談 EU離脱の影響最小限に 連携強化で一致

米英首脳会談 EU離脱の影響最小限に 連携強化で一致
アメリカのオバマ大統領は、イギリスがEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたあとに就任したメイ首相と初めて会談し、離脱の決定による世界経済への影響を最小限に抑えるため、連携を強化することで一致しました。
アメリカのオバマ大統領とイギリスのメイ首相はG20サミットに出席するため、訪問している中国の杭州で4日、首脳会談を行いました。
メイ首相は、イギリスが国民投票でEUからの離脱を決めたあとの、ことし7月に就任し、オバマ大統領との会談は初めてです。
会談のあと両首脳はそろって記者会見し、オバマ大統領は「われわれはEUからの離脱決定後も、イギリスとの間で貿易や投資の関係を強化する方法を引き続き議論していく」と述べました。
これに対して、メイ首相も「アメリカと新しい貿易関係を築いていくことを期待している」と述べ、世界経済への影響を最小限に抑えるため連携を強化することで両首脳が一致しました。
イギリスのEU離脱の決定をめぐっては、ひとまず金融市場の混乱などは収まっていますが、離脱の交渉がスムーズに進まない場合、イギリスやEUへの投資が低迷するなどして、低成長が続く世界経済を、さらに悪化させるおそれがあると懸念されていて、今後の離脱交渉の行方が注目されています。