国連事務総長 パリ協定批准へ 各国首脳に指導力発揮求める

国連事務総長 パリ協定批准へ 各国首脳に指導力発揮求める
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国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は、アメリカと中国が温暖化対策を進める国際的な枠組みの「パリ協定」を締結したことを歓迎したうえで、協定の発効に向けて、米中以外の主要国の首脳に対し、各国でも速やかに批准手続きが進むよう指導力の発揮を求めました。
去年開かれた国連の会議、COP21で採択された、地球温暖化対策をめぐる国際的な枠組みのパリ協定をめぐって、3日、アメリカのオバマ大統領が協定を受諾する文書を、中国の習近平国家主席が協定の批准書を、それぞれ国連のパン・ギムン事務総長に提出しました。
これについて、パン事務総長は訪問先の中国で記者会見し、「両国の首脳から文書を受け取ったことを光栄に思う」と述べ、アメリカと中国が協定を締結したことを歓迎しました。
そして、協定が発効するには、さらに29か国以上が批准し、これらの国の温室効果ガスの排出量が世界全体の16%以上を占める必要があるとしたうえで、「すべての国の首脳、特にG20サミットに出席する首脳に対し、それぞれの国内の批准手続きを加速させるためのリーダーシップを発揮するよう強く促す」と述べ、米中以外の主要国の首脳に対し、各国でも速やかに批准手続きが進むよう、指導力の発揮を求めました。