FBI 私用メール問題でクリントン氏聴取記録を公表

FBI 私用メール問題でクリントン氏聴取記録を公表
アメリカ大統領選挙の与党・民主党のクリントン候補が国務長官在任中、私用のメールアドレスを公務に使っていた問題で、FBI=連邦捜査局は本人の事情聴取の記録を公表し、クリントン氏が「国務省の職員の判断を信頼し、情報の機密性をめぐって懸念が提起されるとは思わなかった」などと説明していたことが明らかになりました。
民主党のクリントン候補が国務長官在任中、私用のメールアドレスを公務に使っていた問題で、FBIは訴追を求めませんでしたが、捜査の透明性を高めるため、ことし7月に本人に対して行った事情聴取の記録などを2日、公表しました。

それによりますと、クリントン氏のメールには機密情報が含まれていましたが、クリントン氏は、「国務省の職員にメールを送ってもらう際は、彼らの判断を信頼し、受信した情報の機密性をめぐって懸念が提起されるとは思わなかった」と説明したということです。
また、クリントン氏は、私用メールで無人機による攻撃に関する情報もやり取りしていましたが、「心配しなかった。通常のプロセスだと思った」と述べたということです。

これについて、野党・共和党のトランプ候補は声明を発表し、「信じられない答えだ。どうしてクリントン氏が訴追を免れたのか、理解できない」と批判していて、11月の大統領選挙に向けて攻勢を強める構えです。