オバマ大統領 Ｇ２０サミット出席のため中国へ出発9月3日 7時14分

アメリカのオバマ大統領は、中国の杭州で行われるＧ２０サミットに出席するため、ハワイを出発しました。オバマ大統領としては、任期中最後となる訪中で、習近平国家主席と首脳会談を行って両国の協力を強調するとともに、サミットでは、低成長が続く世界経済を底上げするため、みずからの指導力を示したい考えです。

オバマ大統領は、Ｇ２０サミットが開催される中国の杭州を訪れるため、日本時間の３日午前６時前、大統領専用機の「エアフォース・ワン」でハワイのアメリカ軍基地を飛び立ちました。

来年１月に任期を終えるオバマ大統領にとって、任期中に中国を訪れるのは今回が最後となり、３日午後、杭州に到着したあと、習近平主席との首脳会談に臨み、温暖化問題への対応など地球規模の問題での米中両国の協力を強調するとともに、南シナ海での中国の海洋進出や人権状況などに対するアメリカの立場を伝える方針です。

また、４日からはＧ２０サミットに出席し、低成長が続く世界経済を底上げするため、財政や金融、それに構造改革といった政策を総動員する必要性を訴えて、みずからの指導力を示したい考えです。

今回の訪中について、ホワイトハウスの高官は、「オバマ政権の過去７年半の米中関係を振り返り、さらに協力できる分野を探るとともに、対立を和らげるために何ができるかを話し合う」と説明しています。