ロシア 大統領訪日に向け 成果出せるか見極めか9月3日 5時59分

２日の日ロ首脳会談を受けてロシアは、１２月のプーチン大統領の訪日に向けて、日本が提案した協力プランを中心に具体的な成果を出せるのかを見極めながら、北方領土問題を含む平和条約の締結に向けた交渉を進めていくものと見られます。

ロシアのラブロフ外相は、首脳会談のあと記者団に対して、５月の会談で日本がロシアに提案した８項目の協力プランについて「今回、より効果的に集中して進めることができるように具体的な案が示された」と述べて、歓迎しました。
そして、「いくつもの大きなプロジェクトが準備され、プーチン大統領の訪日の際に明らかにできるよう、必要なことをすべて行う」と述べ、１２月の訪日の際に具体的な経済協力の成果が出せるよう、日本側と協議を進める考えを示しました。

一方、北方領土問題の解決を含む平和条約の締結に向けた交渉については、「協議を続け、大統領訪日の際にその結果が報告される」と述べ、大統領の訪日が１つの節目となる可能性を示唆しました。
ロシアとしては、１２月の大統領訪日に向けて、日本が提案した協力プランを中心に、経済協力で具体的な成果を出せるのか日本の対応を見極めながら、領土交渉を進めていくものと見られます。