どうも、アートディレクターのhashiken(@conteanime)です。
ブログやメディアに自分で描いた絵を使ってみたい人は結構多いらしく、前回↓の記事をアップした時には様々な反応を頂きました。
★絵の描き方の細かい部分について簡単にまとめた記事です。
⇒イラストを今より少しでも上手く描く&見せるための6つのコツ!
中でも多かったご相談が、デジタルで絵を描くことの敷居が高くてどうしていいかよくわからないというものでした。
断言しますが、
デジタルで描いたほうが楽だし絵の見栄えも遥かに良くなります。表現の幅も広がるので、例えばブログなどで伝えたいメッセージもより相手に伝わりやすくなるはずです。
でも今やもうアナログでは描けない・・・というか描きたくないです(笑
今回は、絵の初心者さんにこそデジタルで絵を描いて欲しい!と考える理由を、絵の仕事をしてる人間目線で具体的にまとめてみました。
目次
はじめに~デジタルで絵を描く際の道具や心構えなどのまとめ

デジタルで絵を描くため必要な物が大きく3つあります。
まずはパソコンです。買い方に悩んでいたらこちらの記事を参考に選んでみてください。
⇒スッキリ解決!初心者がパソコンで絵を描く時のスペックの選び方とはコレだ!
次にペンタブレットです。理由付きで具体的な商品を提示してまとめたので参考にして下さい。
⇒アートディレクターが解説!初心者に最適なペンタブレットの選び方とは?
最後が、ペイントソフトです。無料・有料ありますが当サイトでは初心者さんにも有料のソフトをおすすめしています。理由はこちらにまとめたので、悩んでいたらぜひ参考にしてください。
⇒PCで絵を描くなら!プロおすすめの有料ペイントソフト3種を徹底比較
自分の趣味やブログなどで絵を描いて使う場合と、仕事として絵を使っていきたい場合でも絵の考え方や進め方はまったく違ってきます。それぞれに向けてまとめた記事も状況に合うものをどうぞ。
★趣味・ブログなどに向けて
⇒初心者がデジタルで絵を描く時まずおさえるポイントとコツはここだ!
★絵の仕事に就きたい場合
⇒絵を描く仕事や絵に関する仕事がしたい未経験の若者たちへ捧ぐ
⇒絵を描く仕事で生きていく時に絶対必要になる3つの考え方とは?
⇒フリーランスのイラストレーターが長~く仕事をもらい続ける10のコツ!
また、ブログなどで情報発信していく場合には独自の絵を描いたほうが絶対いいという当サイトのメッセージを込めた記事もありますので興味があればぜひどうぞ(笑
⇒ブログに載せる絵に上手い下手は関係ない!人に伝わる力を活用しよう!
初心者の方向けに絵の使い方がわかる無料Ebookもダウンロードできるので、これからデジタルを始めたい時にはまず読んでみてください。
⇒『絵の力』の使い方がわかる! 無料プレゼントはこちらからどうぞ♪
・・・どうもお疲れ様でした、これで準備は完璧です(笑 では早速、デジタルで絵を描くことのメリットを見ていきましょう。
デジタルなら絵を描いたあとの調整が超簡単!
拡大縮小・移動・変形・・・デジタルの最大の利点です。自由に動かして、形を変えて、調整できる。実際に体験すると、絵を描いていて消したり描き直したりする価値観そのものが変わる場合もあると思います。
上のgif画像のように、仕上がった絵も自由に変形できます。
下描きしているときも、描きながらどんどん変形して自分の望む線に近づけていけます。顔や手の大きさがおかしいと思ったらそこだけ選択してずらして傾けたり、つまんで縮小したり、微調整に微調整を重ねることでいい塩梅に近づけていくことができます。
慣れるとなかなかアナログに戻れなくなります。便利過ぎる禁断の果実かもしれません。
デジ絵のもつ【レイヤー】の魔力
お絵描きソフトの多くには【レイヤー】という概念があります。
アニメの透明セル画をイメージして下さい。セル画と違って物理的な厚みは当然無いので、何枚何十枚何百枚と重ねても大丈夫です。※あまりに多くなりすぎるとデータの容量自体は重くなります。
↑のイラストを描く時は線やそれぞれの色がレイヤー別に分かれていて、レイヤーを重ねることで一つの絵に見せています。レイヤーごとに色だけ直したり線に加筆したり、服装をレイヤーごとに作成しておいて着せ替えることも可能です。



この参考画像は当サイトで限定発売してる全身似顔絵の【キャラデザ】という商品です。『表情パターン』付き似顔絵というもので、表情をレイヤー毎に分けて制作したものになります。
また、あとからの追加作業などでも融通が利くのがレイヤーの凄みです。変形などと同じく、まさにデジタルこその機能なのでハマると抜けだせません。
【フィルタ】などの特殊効果が簡単にかけられる
ぼかしたり、モザイクを掛けたりとデジタル処理で様々な効果を絵にかけられます。(フィルタとも言います。)ペイントソフト毎に得意不得意があるので、やりたいことに適したものを選んでください。
下の過去記事でも紹介していますが当サイト推奨の3つの有料ペイントソフトの中では、フィルタに関してはSAIがだいぶ劣ってしまいます。フィルタを駆使してデジタルで絵を描いていきたい場合は、CLIP STUDIOかPhotoshopがいいでしょう。
⇒PCで絵を描くなら!プロおすすめの有料ペイントソフト3種を徹底比較
パソコンで絵を描くとコスパがいい!

当然鉛筆や絵の具などがまったくいらないので、最初に購入する機材一式以外は電気代以外に費用はかかりません。
最初にかかる必要は全部で10万前後になるでしょうが、無駄なお金がそれ以上かからないのでコスパは極めていいといえるでしょう。
ゴミも出ないし手だって汚れない!

覚えがあるんじゃないでしょうか、鉛筆で落描きしてたら気づくと手のひらの横辺りが真っ黒になっていた・・・。あるいはクレヨンや絵の具を使ってたら、顔や服がカラフルになっていた・・・などなど。
でもデジタルなら、当然そんなことはありません。機器のホコリくらい気にしておけば十分です。
デジタルだと画像データが劣化しないし共有も簡単でお祭り騒ぎだ!
一つの画像があればいくらでもコピーでき、大元が保管してあれば失敗しても問題ありません。描いた絵を人に送るのもスキャンの必要もなくメール添付やストレージですぐシェアできますし、作業の途中から遠方の相手に続きの作業を進めてもらうことさえ可能です。
デジタルで絵を描くことのデメリット・・・

最後に、パソコンやスマホで絵を描く際に『デメリット』としてあげられがちなことをいくつかあげておきます。
目が疲れやすい
液晶画面を凝視しながらの作業になるので、どうしてもアナログでノートに描くより目の疲労は大きくなりがちです。一時期はやったブルーライトを抑えるメガネなども人によって差はありますが有効に働くようです。また、適度な休憩も取るようにしましょう。
ペイントソフトの機能に頼り切りになるおそれがある
デジタルは、繰り返しますが禁断の果実です。便利さにハマると抜けだせません。自分も今やすっかりアナログでは絵を描かなくなりました。
困ることがあり得る場合だけ少し気にして、そうでないならおおいにデジタルを活用して自分の絵の魅力を高めればいいと思います。
拡大できるので作業が細かくなりがち、全体のバランスを見落としがち
どこまでも絵が大きく出来るということは、粗(あら)の探し方も細かくなってしまうことに繋がってしまいます。
プロであれば必須ですが、趣味やブログでやるくらいなら絵を100%の表示で見て問題なければ基本大丈夫なのであまり気にしないようにしましょう。
また、細かい部分に頑張りすぎて離れて全体を見ると変な絵になっていた・・・ってことはデジ絵あるあるです。細かく描いたら全体を見て、また細かいとこを描いたら全体を・・・という反復で確認しながらだと間違いが少なくなります。
その他の対策としては↓の動画のように、描いているキャンバスをもう一枚出しておいて常に全体表示させておく方法もあります。有料ソフトならついてる機能なので、試して使い勝手が良ければ取り入れてみてください。
さいごに、

- デジタルはあくまでも絵を描くためのツールの一種である
- ツールを買ったからっていきなり絵が上手くなるわけじゃない
これだけは必ず頭に入れておいて下さい。便利だけど万能じゃないですし、ましてや必要ないなら使わなくたっていいものです。
肩の力を抜いて、のんきに楽しみながらデジタルお絵描きに挑戦してみてくださいね♪
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意外と多いな~というのが素直な感想です。