テニス全米オープン 錦織 準決勝進出

テニス全米オープン 錦織 準決勝進出
テニスの四大大会最終戦、全米オープンの男子シングルス準々決勝で、錦織圭選手が世界ランキング2位で、イギリスのアンディ・マレー選手をフルセットの末に破り、準優勝したおととし以来、2年ぶりにベスト4に進みました。
世界ランキング7位、第6シードの錦織選手は、7日に行われた準々決勝で、ことしのウィンブルドン選手権を制し、先月のオリンピックで2大会連続の金メダルを獲得したマレー選手と対戦しました。
錦織選手は第1セットで世界屈指と言われるマレー選手のリターンでプレッシャーをかけられてミスを重ね、1ー6で落としましたが、第2セットでは早めに攻撃を仕掛ける積極的なプレーを見せ6ー4で奪い返しました。第3セットは4ー6と再び落としましたが、第4セットでは錦織選手のリターンがさえて6ー1で取り返し、勝負を最終セットに持ち込みました。
錦織選手は最終の第5セットで先に相手のサービスゲームをブレークしながら途中、追いつかれる苦しい展開でしたが、終盤に再びブレークし7ー5で奪いました。錦織選手はセットカウント3対2で競り勝ち、四大大会で準優勝したおととし以来、2回目となるベスト4進出を果たしました。
錦織選手は先月のオリンピック準決勝までマレー選手に4連敗を喫していましたが、四大大会で価値ある勝利を挙げました。

「最後まであきらめなかった」

錦織選手は試合直後のインタビューで、「長い試合だった。最後のゲームまで危なかった。第4と第5セットは感覚がよく、自分から打って行けた。長いラリーも耐えて頑張ってプレーするよう心がけた。アップダウンはあったが、最後に勝ててよかった」とほっとしていました。最終の第5セットで途中までリードしながら一時、追いつかれた場面を振り返り、「本心はかなり落ち込んだが、反省は試合の後にしようと思い、『とりあえず今、できることを頑張ろう』、『またブレークチャンスが来る』と考え、最後まであきらめなかった」と精神面の粘り強さを勝因にあげていました。