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何を今さら 豊洲移転延期に大騒ぎするメディアの体たらく

 そもそも、都が豊洲移転を決定したのは2001年のこと。その後、土壌汚染が判明し、反対派の声を受けた民主党(当時)が09年の都議選でマニフェストに「強引な移転反対」を盛り込み、都議会第1党に躍進。移転積極派で「都議会のドン」とも呼ばれる内田茂都議を落選に追い込み、直後の衆院選で自民を下野させた。それぐらい都政の一大テーマだったのに、報道は多くなかった。

「特に危険なのが、視聴率優先で番組を制作しがちな情報番組や情報バラエティーです。知事会見なんかもひどいありさま。都政や市場運営に通じていないリポーターが小池知事とのやりとりを放送したいがため、流れを無視して分かりきったことを繰り返し質問している。これでは問題を掘り下げることができない。劇場型の演出にたけた小池知事の手玉に取られるのがオチです」(川崎泰資氏)

 JNNの世論調査では62%が小池都政を「評価する」と回答。これだけ小池寄りのニュースがあふれているのだから、当然の数字だ。誰が言ったか、テレビはバカ製造機なのか。

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