薄型PS4とPS4 Pro、今から買うならどちらがお得なのでしょうか。
Sony Interactive Entertainment は、2016年9月8日の「PlayStation Meeting」において、PS4の新製品を2種類発表しました。GPUの強化で更なる高画質となった上位版「プレイステーション 4 Pro」(PS4 Pro)と、小型軽量化した新型「プレイステーション 4」(スリム)の2機種です。これから買うならどちらがお得なのか、初代機を含めて性能を比較してみました。
名称 | 「プレイステーション 4 Pro」(CUH-7000シリーズ) | 「プレイステーション 4」(CUH-2000シリーズ、通称スリム) | 「プレイステーション4」(CUH-1000Aシリーズ、初期モデル) |
価格 | 4万4980円(税抜) | HDD500GBモデル:2万9980円(税抜) HDD1TBモデル:3万4980円(税抜) |
3万9980円(税抜) |
CPU | x86-64 AMD "Jaguar", 8cores (動作クロック向上) |
x86-64 AMD "Jaguar", 8cores | x86-64 AMD "Jaguar", 8 cores |
GPU | 4.20 TFLOPS, AMD Radeon based graphics engine | 1.84 TFLOPS, AMD Radeon based graphics engine | 1.84 TFLOPS, AMD Radeon based graphics engine |
メモリ | GDDR5 8GB | GDDR5 8GB | GDDR5 8GB |
HDD | 1TB | 500GB、1TB | 500GB |
外形寸法 | 約 295mm×55mm×327mm(幅×高さ×奥行き)(最大突起含まず) | 約 265mm×39mm×288 mm(幅×高さ×奥行き)(最大突起含まず) | 約 275mm×53mm×305 mm(幅×高さ×奥行き)(最大突起含まず) |
消費電力 | 最大310W | 最大165W | 最大250W |
重量 | 3.3kg | 2.1kg | 2.8kg |
WiFi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | IEEE 802.11 b/g/n |
スリムと初代機を比較してみると、スリムは価格が安い上にハードディスクの容量が同じ~2倍に。通称通りに14mmも薄くなり、消費電力は34%減(SIE調べ)となっています。筐体設計の見直しで簡略化された部分もあるものの、無線では初めて802.11 acに対応するなど、安く小さくなっただけではない改良点もあります。
一方、PS4 ProはGPUがパワーアップ。同じゲームでも、Pro対応ならばグラフィックのディテールが細かくなったり、フレームレート(描画枚数)が増えて滑らかになる効果があります。特に高精細な4Kテレビ使用時に分かる違いですが、4Kテレビでないと意味がないわけではありません。
またゲームでもHDR (ハイダイナミックレンジ)信号に対応したため、対応ソフトであれば、深く階調の細かい闇の表現や、キラキラと煌くエフェクトなど、色と明暗の範囲が向上したリアルな映像になります。
大きさは初代機よりも幅20mm、高さ2mm、奥行き22mm増えているため、買い換えを考えている人は設置スペースの確認が必要かも知れません。
既に発表されているように、PS4 Proでは、PS VRを使った際にもフレームレート向上などの効果があります。また、PS4 Pro専用ソフトというものはなく、ゲーム自体は全モデルで原則的に同じものが動き、PS4 Pro対応ソフトならばProで動かした時は画面が豪華になります。
4Kテレビを持っていたり、ゲームが高画質でぬるぬる快適に動くことに重きを置くならば PS4 Pro が最適といえます。
PS4を買ったばかりでProを買い足すかは難しいところですが、これから買うのであれば、少しでも安いことが重要で、周囲のプレーヤーと同じゲームが遊べれば良いなら新PS4でも大丈夫。
特にゲームの画質向上に拘りがなくても、1万5000円程度の差はそれほど気にしないのであれば、PS VRを買い足したときなどに備えとりあえず上位版を買っておけば後悔しません。
上位版PS4は『プレイステーション4 Pro』。PS VRも品質向上、GPU強化で4KやHDR対応、4万4980円で発売
速報:PS4 Slimが9月15日発売。価格はHDD 500GBモデルが2万9980円。従来比30%の小型化を実現