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 2030年度の札幌延伸をめざす北海道新幹線について、建設主体の鉄道・運輸機構(横浜市)は、札幌市内のルートのほぼすべてを地下にする方針を固めた。地上を走行するのはJR札幌駅付近の1キロ程度となる見通しだ。

 国の認可を受けた当初の計画では、札幌市内の約15キロのうち手稲トンネル~札幌駅間で地上を走る予定だった。だがこの区間はマンションなどが立ち並び、高架橋が街を分断する恐れや用地買収が難航する可能性がある。15年に札幌延伸の5年前倒しが決まり、こうした問題を解決する策として地下ルートを検討していた。

 国の試算では札幌延伸の総事業費は約1兆6700億円。道の試算では、札幌市内分は2千億~2100億円。一般的に地下ルートは事業費が高くなるとされるが、用地買収費用や冬の維持管理コストを勘案すると、大きく割高になることはないとみられる。

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