日韓合意着実に履行・対北へ連携強化…首脳会談

日韓合意着実に履行・対北へ連携強化…首脳会談

日韓首脳会談前に握手を交わす安倍首相と韓国の朴槿恵大統領(左)(7日午後、ラオス・ビエンチャンで)=青山謙太郎撮影

 【ビエンチャン(ラオス)=芳村健次、中島健太郎】安倍首相は7日、ラオスの首都ビエンチャンで韓国の朴槿恵パククネ大統領と会談した。

 両首脳は慰安婦問題を巡る日韓合意を着実に履行するとともに、北朝鮮の核・ミサイル開発を受けた日韓や日米韓の連携を強化する方針で一致した。日韓関係改善の流れを進めるため、両国政府が「未来志向」で協力していくことも確認した。

 安倍首相と朴大統領による日韓首脳会談は、昨年11月と今年3月に続いて3回目で、約30分間行われた。

 日韓合意を巡っては、日本政府が先月末、韓国政府が元慰安婦を支援するために設立した「和解・癒やし財団」に10億円を拠出した。ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦を象徴する少女像撤去の問題については、韓国政府が「適切に解決されるよう努力する」とされているが、これまでに目立った進展はない。