防衛相 中国海洋進出踏まえ離島防衛能力向上を

防衛相 中国海洋進出踏まえ離島防衛能力向上を
稲田防衛大臣は、長崎県佐世保市の陸上自衛隊の駐屯地を視察し、離島防衛を担っている部隊に対し、中国が海洋進出を強めていることも踏まえて、アメリカ海兵隊との共同訓練などを通じて、能力の向上に努めるよう指示しました。
防衛省は、離島の防衛体制の強化を進めており、2年後には、上陸作戦を専門とする「水陸機動団」という新たな部隊を創設する方針です。これを受けて、稲田防衛大臣は、7日、長崎県佐世保市の陸上自衛隊の駐屯地を訪れ、「水陸機動団」の創設に向けた部隊の訓練を視察し、水陸両用車の性能などについて説明を受けました。
このあと稲田大臣は、隊員に訓示し、「中国は、わが国周辺海空域で活動を急速に拡大・活発化させ、ことし6月には、中国海軍の戦闘艦艇が尖閣諸島の接続水域内へ初めて入域するなど、一方的に現場の緊張を高める行動をとっている」と述べました。そのうえで、稲田大臣は、「万が一、島しょへの侵攻があった場合、速やかに上陸・奪回・確保するため、『水陸機動団』を新たに編成することにしている。アメリカ海兵隊や海空の自衛隊と共同訓練を行い、能力の一層の向上に取り組んでほしい」と指示しました。