秋の臨時国会 TPP承認めぐり与野党で激しい論戦の見通し

秋の臨時国会 TPP承認めぐり与野党で激しい論戦の見通し
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秋の臨時国会で、与党側はTPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を目指す方針ですが、民進党は、代表選挙の候補者3人が、いずれも否定的な考えを示していて、臨時国会では激しい論戦が繰り広げられる見通しです。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案は、さきの通常国会で審議入りしましたが、衆議院の特別委員会の議事運営をめぐる混乱などで審議が遅れ、継続審議となりました。自民・公明両党は、今月26日に召集される予定の臨時国会で、協定の承認を目指していて、両党の幹事長と国会対策委員長が、7日の会談でこうした方針を確認しました。与党側は、衆議院の特別委員会で、およそ20時間の審議を重ねているものの、丁寧に審議を進め、関連法案とともに、できるだけ早く参議院に送りたいとしています。これに対し民進党代表選挙の候補者3人は、7日、「アメリカ大統領選挙で、民主・共和両党の候補がともにTPPに反対の姿勢を示す中で日本が先に議論するのは時間のむだだ」などとして、臨時国会での承認にいずれも否定的な考えを示しました。民進党は、TPP交渉にあたった自民党の甘利・前経済再生担当大臣の政治とカネをめぐる問題でも「甘利氏の説明責任は果たされていない」として引き続き国会招致を求める考えで、臨時国会ではTPPをめぐって激しい論戦が繰り広げられる見通しです。