テキトーに選ぶのは危険?偏差値別のオススメ英語長文問題集
2016/09/08
大学受験を突破するためには、文系理系、国立私立問わず、英語は避けては通れません。そのなかでも特に長文は英語の中で最も配点が高いうえに、成績を上げるのに時間がかかるというやっかいな分野です。そんな中、受験生が独断で自分のレベルに合った参考書を見つけ出すのは大変なことです。今回は参考書でお悩みの受験生のために、偏差値別にオススメの長文問題集をご紹介します。
長文の勉強法にお悩みの方は「TOEICにも活かせる、早慶合格者が実践している正しい長文勉強法」「もしかしたらあなたも… 成績の上がらない長文勉強法」も合わせてご覧下さい(。・ω・。)
偏差値50未満の人向け。
高3の時点で英語の偏差値が50かそれ以下の人は、自力で隅々まで意味が取れる(≒和訳できる)長文を早急にいくつか作る必要があります。その意味で、収録されている長文の本数は少ないながらも、構文の解説がくわしく、CDのついている参考書を選びみっちり復習するのがオススメです。
1、スピード英語長文 Level 1&2
短期で攻める1日1題1週間スピード英語長文 Level1 センター基礎レベル
まずオススメしたいのがこちらの参考書です。この参考書は4段階のレベル別になっており、1冊に収録されている長文数は少ないものの、構文の解説がかなり詳しいです。またCDも付いていますから音読教材としても利用できます。レベル2は比較的簡単な長文ですが、隅々まで理解できていない可能性がありますので、たとえ問題が全て出来ても、みっちり復習して、確実に自分の血肉にしていきましょう。
2、ハイパートレーニング・超基礎編
こちらの参考書のシリーズは受験生にとっては定番になりつつありますね。超基礎編は大学受験英語ビギナーにはうってつけのレベルです。比較的平易な英文が12本収録されていますが、この参考書のメリットは充実した解説です。1でオススメした「スピード英語長文」と同様、たとえ設問に答えられたとしても、みっちり復習しなければ、詳しい構文の解説と付録のCDが付いているこの参考書の価値が半減してしまいます。しっかりと復習しましょう。
偏差値55程度の人向け。
英語の偏差値が55までくれば、明治、青山、立教、中央、法政、学習院のいわゆる「GMARCH」の合格まであと一息です。学部を選ばなければ受かるところも出てくるレベルです。また旧帝などを除いた国立大学も視野に入りますね。しかしあともうひとステージレベルを上げれば、GMARCH合格が確実になりますし、国立も含めた志望校の選択肢も広がりますから、ぜひとももうひと押し頑張りたいところです。ではオススメの長文問題集をご紹介します。ここでも復習を重視し、参考書に収録されている本数よりも、構文の詳しい解説やCDの有無を優先させますが、このレベルからは徐々に英文を読む本数も意識し始めます。
1、ハイパートレーニング・センターレベル編
ハイパートレーニングシリーズの中級レベルの参考書です。こちらはセンターレベルとなっていますが、実際のレベルはセンターより高いです。ですからMARCHを狙っている受験生なんかがこの参考書をやり込んでMARCH合格を狙うのは全然ありです。逆にセンター対策をしたいなら他のテキストに取り組んだほうが効率的だと思います。他の記事でも何度もおすすめしていますが、ハイパートレーニングシリーズは音読教材として利用すればかなりの効果が見込める参考書です。
2、イチから鍛える英語長文500&700
イチから鍛える英語長文500 (CD&別冊「トレーニングブック」つき (大学受験TERIOS))
イチから鍛える英語長文700 (CD&別冊「トレーニングブック」つき (大学受験TERIOS))
比較的新しい参考書ですが、中身はかなり良いです。この本が出た頃には大学受験を終えていましたが、自分がもし大学受験生なら真っ先にこのシリーズに手をつけたいほどオススメです。まぁ、この参考書のデザインが好きなのもありますが…(笑)。構文の解説が詳しく、CD付きの英語長文参考書の中では、収録されている長文は多めなので、コストパフォーマンスは良いです。700の方もレベルはそこまで高くないので、500と700の両方をここでオススメしておきます。
3、やっておきたい長文300&500
河合塾からでているこのやっておきたい長文シリーズは、受験生の間では定番ですね。収録されている英文は入試問題から、設問はすべて河合塾の講師の方が作り替えていて、河合の全統模試のような感じの作りになっています。収録されている長文の数も多く、解説はやや淡白ですが、それでも一定レベルの英語力のある生徒にとっては必要十分です。演習量を確保したい時には、やっておきたい長文シリーズは本当に重宝しますし、受験生の味方ですね。記述式の設問になっていますが、私立受験の方もこういった記述式の設問に正面から立ち向かうことで、自分の理解が不十分だったポイントをあぶりだせますから、嫌がらずに積極的に取り組みましょう。300はセンターレベル、500はMARCH程度のレベルでしょう。
偏差値60以上の人向け。
ここまでくれば高確率で合格できる国立大学が出てきますし、早慶の合格が見えはじめます。といっても、実際には入試本番を偏差値60で迎えてしまっては早慶の看板学部には絶対受からないのですが、それでも非看板学部ならば、まぐれ合格も視野に入ります。ここからワンランクレベルアップすればいよいよ旧帝大・早稲田・慶應の入試に堂々と立ち向かえるレベルになります。旧帝や早慶レベルの長文を白文(何も書き込んでいないテキスト)の状態で隅々まで意味を取れるまで復習するトレーニングも大事ですが、同時に、たくさんの長文に触れる学習も大事になってくるレベルです。
1、ハイパートレーニング・難関編
定番のハイパートレーニングシリーズの難関編です。このブログでは、英語ができる人ほど同じ長文を何度も読み込んで自分の英語力に変えている。ということを繰り返しお話させていただいていますが、それは偏差値が30でも65でも変わりません。CD付きで構文の解説が詳しいこういった参考書でトレーニングすれば確実に英語力がつきます。この難関編に収録されている英文はかなり難しいので、これをやりきればかなりの英語力がつくと思います。
2、やっておきたい長文700
こちらの700は、やっておきたいシリーズのなかでも最難関の部類です。かなり骨のある英文が並んでいて、設問も和訳や説明問題が多いですから、東大・京大を除く旧帝志望の受験生にとっては本番さながらの雰囲気で取り組む価値のある問題集です。また私立志望の受験生にとっては早慶演習のテキストといった感じです。私立受験を考えている人も、記述の設問に正面から取り組むことで、自分が理解していなかった部分をあぶり出すことができますから、この問題集に取り組む価値は十分あります。
3、キムタツの国立&私立大学英語リーディング超難関大学編
こちらは灘高の教員として有名な木村達哉さんの書籍ですね。国立編、私立編と出ていますが、どちらもレベルの高い大学の良問が取り揃えられています。この参考書の良い点は、解説ページの後にまっさらな白文のベージが用意されているので、復習がしやすい点です。またCDも付いていますから音読教材として利用できますね。僕自身も大学受験の後半戦で、このシリーズの私立大の方を利用していました。ただし解説は詳しくないので、英語にある程度自身のある人でないと設問に疑問が残ってしまう可能性があります。
4、話題別英単語 リンガメタリカ
こちらは長文問題集ではないのですが、難関大受験(特に早慶受験)でかなり使えるので、最後にオススメしておきます。みなさんは長文を読んでいて「英語よりも、長文の内容そのものが難しすぎて理解できない。」といった思いをした経験はありませんか?そんな悩みを解決できるのがこの参考書です。過去の大学受験で出題された長文とそのテーマの解説が日本語でなされています。出題される英文そのものの難易度が高い、早慶や一橋あたりの受験を考えている受験生にはうってつけだと思います。私自身もこの参考書を使っていましたが、これのおかげで「英語はともかく、内容がさっぱり分からない」という悩みはかなり解決されました。
いかがしたか?書店には選びきれないほど参考書が並んでますから、この記事を参考にして賢く問題集を選んでみてください(。・ω・。)