勝利を収め、ヒップアタックで喜ぶ広島の(左から)鈴木、赤松、丸=マツダスタジアム(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
(セ・リーグ、広島5-0中日、21回戦、広島14勝6敗1分、7日、マツダ)広島は先発した薮田和樹投手(24)が、6回4安打無失点の好投で先発転向から2戦連続勝利を挙げた。薮田の好投もあり、チームは3連勝。今季80勝に到達し、貯金33は1980年の球団最多に並んだ。25年ぶりのリーグ優勝へのマジックナンバーをついに2とした。最短Vは8日。
広島が投打にかみ合った内容で3連勝を飾った。8月31日のDeNA戦(マツダ)で、急きょ先発回避した福井の代役で先発し、今季初勝利を挙げた薮田がこの日も好投を見せた。140キロ台後半の直球を軸に強気の投球で、中日打線を六回まで無失点に抑えた。
打線も薮田の力投に応え、一回に二死二塁から相手の適時失策で先制。二回にも会沢、田中の適時打で追加点を奪った。中盤の六回には丸のソロ、松山の適時打で2点を追加しリードは5点。七回からは今村、大瀬良、一岡と無失点リレーでつなぎ、逃げ切った。
110球の熱投で2勝目をつかんだ薮田は、「絶対に抑えてやるという思いで全力で投げた」と充実感たっぷりに汗を拭った。「内容は全然ダメで、会沢さんに引っ張ってもらった」と控え目に2勝目を喜んだ。これでついにマジックナンバーは残り2。チームリーダーの丸は「個人的にはあしたここで胴上げがしたいです」と、8日に一気に本拠地・マツダで優勝を決めるつもりだ。
会沢(薮田を好リード)「いろんな球種を使えたのが良かった。(薮田は)投げっぷりもいいし(自分で)考えられるようになってきた」
松山(二回に三塁打)「(三塁まで走って)きつい。いいチャンスメークができた」