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4月から8月にかけてデフォルトを巡る政府の姿勢が変化したこともあり、債券相場は大幅に上昇。ダブルA格付けの1年物の社債の中国国債に対するリスクプレミアムは2009年以来の幅に縮小した。
政府の支援で生き延びている「ゾンビ企業」など国有セクターの縮小は、経済の効率性を高めて民間セクターを育成する上で不可欠だ。
しかし当局は企業の破綻で投資家が混乱し、債券市場の安定が損なわれるリスクを考慮し、政策が迷走している。
ムーディーズのシニアアナリストのニコラス・チュー氏は「短期的な安定性と長期的な構造改革の間で綱引きの状態になっている」と指摘。「方向性ははっきりしているが、政策を十分な速度で実行して投資家の信認を獲得できるかどうかが課題だ」とした。
(Nathaniel Taplin、Umesh Desai記者)
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