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水生生物界のヤンキー!ザリガニの特徴と飼育方法のまとめ

2016-09-07 01:26:36






派手な体色に大きなハサミで存在感を放つザリガニ。

中でもアメリカザリガニは、外来種ではありますが身近なところでよく見かける種です。
ザリガニ釣りをしたり、ペットとして飼ったり、馴染みのある人も多いのではないのでしょうか。

雑食で共食いまでする凶暴なザリガニですが、意外と知られていないこともたくさんあります。

本記事では、よく知っているようで意外と知らないことも多いザリガニについて特徴、飼い方、繁殖方法まで徹底的に紹介していきたいと思います!

ザリガニについて以下の流れで紹介していきます!

 

  • 意外と知らないザリガニについて知ろう

  • 種類と特徴

  • ザリガニの飼育方法

  • 飼育環境

  • 繁殖のさせ方

 

意外と知らないザリガニについて知ろう

 

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http://outdoorman.info/fishing/1910

 

種類と特徴

 

一般的にはアメリカザリガニを見かけることが多いと思います。

しかしながら、当然アメリカザリガニ以外にもザリガニはいます。

種類によって特徴が異なるので、それぞれの種類と一緒に特徴を紹介していきます。

 

①アメリカザリガニ

 

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http://mollusco.blog.shinobi.jp/水族館/第一回モラスコ生き物クイズ!

 

外来種ではありますが、今、 日本で1番よく見られるザリガニ です。

体長は8cm~12cmほどが多く、稀に20cm近い大きさの個体もいます。

体色は基本的に赤色か褐色の2色です。

稀に色素変異などが原因により青色や白色をしている個体もいます。

 

元々はアメリカのミシシッピ川流域が原産地です。

1927年にウシガエルのエサとして日本に持ち込まれました。

平野部の水田、用水路、池などに生息しています。

水深が浅くて流れの穏やかな泥底の環境に多く生息し、流れの速い川には生息していません。

環境適応能力が高いため、生活排水の流れ込むような劣悪な水質でも生息できます。

 

湿地に穴を掘って生息し、夜になると出歩いてエサを探します。

雨天では日中もしばしば活動し、岸辺に上陸して動き回る姿も見られています。

冬は穴にひそんで冬眠します。

雑食で水草などの植物から水生昆虫や小魚まで幅広く食べます。

エサが少ない場合などには共食いもします。

 

水草を切断したり、水生昆虫を捕食するなど、日本古来の環境や生態系に影響を与える事や、在来種のニホンザリガニの生態を脅かす存在になっていることから、 日本の侵略的外来種100選 にも選ばれています。

繁殖期は春~秋で、交尾を終えたメスは直径2mmほどの大粒の卵を数百個産卵します。

寿命は5年程度です。

 

②二ホンザリガニ

 

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http://matome.naver.jp/odai/2141518523791032301

 

日本に昔からいる 在来種 です。

国の天然記念物 に指定されています。

 

かつては北日本の山地の川に多く分布していましたが、現在は北海道、青森県、岩手県及び秋田県の1道3県に少数が分布するのみになっています。

川の上流域や山間の湖沼の、水温20℃以下の冷たくきれいな水に生息し、巣穴の中に潜んでいます。

湧き水などがある綺麗な淡水を好み、環境が損なわれるとすぐに姿を消してしまうために生息地がどんどん減少しています。

 

外来種のザリガニと比べて成長が遅く、個体の成熟までに5年ほど必要とします。

さらに繁殖活動は年1回、産卵数が50個程度と、外来種のザリガニに比べて繁殖力が極めて低く、これも減少の原因と考えられています。

 

成体の体長は5cm~6cm程度が多く、稀に7cmに達する個体もいますが、アメリカザリガニよりは小さいです。

体色は茶褐色です。

アメリカザリガニに比べて体や脚が太く、ずんぐりしているのが特徴です。

おもに広葉樹の落葉を食べます。

寿命は5年~10年です。

 

③ウチダザリガニ

 

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http://masaokato.jp/2012/10/24/161132

 

体長は15cmほどになり、 日本に住むザリガニの中では1番大型 です。

タンカイザリガニとも呼ばれています。

アメリカのコロンビア川水域とミズーリ川源流部が原産地です。

1930年にアメリカから食用として摩周湖に持ち込まれ、その後各地に広がりました。

 

近年では在来種であるニホンザリガニを捕食してしまうことや、ザリガニペストという病気による被害の危険性が高いことから、2006年からは新たな放流や、個体の移動などが規制されています。

アメリカザリガニと同様に、 日本の侵略的外来種100選 にも選ばれています。

単に駆除するだけにとどまらず、本種を料理にして観光資源として活用する動きも各地で行われています。

 

冷水性の湖畔や河川に生息しています。

低水温についてはマイナス33℃まで、また高水温も30℃で1週間耐えることができるとされています。

さらに本種は耐塩性も備えており、原産地の一つコロンビア川では汽水域での生息が確認されています。

このためウチダザリガニは、繋がっている水域を伝って自力で分布拡大する能力が高いとみられています。

繁殖期は10月で、メスは100~500個程度を産卵し、翌年の春から初夏に幼体を放ちます。

寿命は6年程度です。

 

次に日本では野生化していませんが、ペットとして主に流通している種を紹介していきます!

 

④ミステリークレイフィッシュ

 

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http://www.geocities.jp/ideryusei/marble_crayfish_mame_chishiki.htm

 

元々はドイツの愛好家たちの間で流通していました。

大理石のような美しい体色が魅力の1つです。

世界では一般的にマーブルクレイフィッシュと呼ばれていています。

 

ミステリークレイフィッシュは日本だけで用いられている名前です。

ミステリーは不思議、クレイフィッシュはザリガニという意味なので不思議なザリガニという名前です。

では何が不思議なのか…

 

ミステリークレイフィッシュの最大の特徴は、 単為生殖 をするということです。

つまり、オスがいなくてもメスが単体で子どもをつくることができます。

というより、ミステリークレイフィッシュは メスしか確認されておらず、オスは未だに見つかっていません。

単為生殖なので、100%メス親の影響を受けるため、生まれてくる子どもはクローンです。

クローンなのでどの子どもを見ても、斑模様の斑の位置や形も全く同じです。

 

十脚類で単為生殖が発見されたのは世界で始めてのことなので、発見当時は大ニュースになりました。

ミステリークレイフィッシュには色々なカラーバリエーションも持った体色の個体が存在します。

赤や青、白、茶色の体色をした個体が確認されています。

ミステリークレイフィッシュはアメリカザリガニやその他のザリガニに比べ、与えるエサや環境の影響を受けやすく、体色が変化しやすいです。

繁殖力が旺盛で爆発的に増えていきます。

 

性格は温和で充分にエサを与えていれば共食いをすることはありません。

しかし、仮に共食いをしても、1匹でもいれば容易に増えていきます。

ですので、 絶対に自然界に放流してはいけません。

特定外来生物に指定されるのも時間の問題とされています。

最大体長は9cm程度です。

寿命は飼育下で2~3年程度です。

 

⑤ドワーフザリガニ

 

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http://www.aquarium-zen.com/blog/?p=929

 

「メキシカンドワーフザリガニ」

「メキシカンドワーフクレイフィッシュ」

「テキサスドワーフザリガニ」

「テキサスドワーフクレイフィッシュ」

「オレンジドワーフザリガニ」

「オレンジドワーフクレイフィッシュ」

 

など、流通名はたくさんあります。

体長が最大でも4cm程度までにしかならず、その小さくてかわいらしい姿がペットとして人気を呼んでいます。

 

⑥フロリダハマー

 

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http://matome.naver.jp/odai/2130830682467985801/2130830697867994003

 

「フロリダブルー」や「エレクトリックブルー」とも呼ばれています。

フロリダハマーの名前の由来はフロリダ在住のハマー氏が、作出した品種改良の青いザリガニより来ています。

2002年に大ブレイクし、メス1匹何万円もしていました。

今では個体数も増え1匹1500円前後で購入できるようになりました。

品種改良なので成長しても色があせることがありません。

非常に美しい青色をキープできることがフロリダハマーの最大の魅力です。

 

 

次のページからは飼育方法を紹介していきます!


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