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【蓮舫「二重国籍」疑惑】
代表選の情勢変わらず、与党から「蓮舫代表」待望論 「資質に欠ける代表なら戦いやすい」
民進党代表選(15日投開票)に出馬している蓮舫代表代行の日本国籍と台湾籍とのいわゆる「二重国籍」疑惑は7日、さらに波紋を広げた。産経新聞などとのインタビューで、17歳で台湾籍の放棄を宣言した後、これまでに除籍を確認しなかった可能性も浮上。将来、首相を目指す国会議員として資質が問われる事態だが、蓮舫氏優勢という代表選の情勢は変わらず、与党からは疑惑を抱える「蓮舫代表」誕生を歓迎する声すら出ている。
「法律的には昭和60年から日本人だ」。蓮舫氏はインタビューで、昭和60年1月21日に日本国籍を取得し、台湾籍の放棄を宣言した時点で、日本の国籍法上「日本人になった」と主張。しかし、「台湾籍が実際に除籍されたかを確認したのか」との質問には明確に答えなかった。
蓮舫氏は平成16年に参院議員に初当選し、22年には菅直人内閣で行政刷新担当相に就任している。こうした節目で国籍について確認しなかった可能性がある。
疑惑は深まるばかりだが、民進党内で問題の検証などに乗り出すような動きはみられない。前原誠司元外相は7日、産経新聞などとのインタビューで、蓮舫氏について「これからも互いに高め合う形で(代表選を)戦いたい」と述べるにとどめた。玉木雄一郎国対副委員長も「代表選では、政策論や国家のあり方についての議論が深まることに期待する」と述べ、「二重国籍」疑惑を追及する構えはみせなかった。