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第4話「餓死」
アイテムは回収できた。鉄も石炭も集まった。だけど、今度は食料が足りない。
「種があればパンが作れるんだけどな」
だが、ここら一体は砂漠で、見る限り草など無かった。むしろあるものといえば、焼け死んだモンスター(スケルトン)の骨、それに枯れた木のみだ。
「村を探しに行こうか?いや、まてよ。探している途中で食料が底を尽きたらどうする?」
今僕が持っている食料といえば、腐肉が3個。それだけだ。そして今の空腹ゲージはのこり4.5個。これは相当やばい。
しばらく僕は歩いていた。腐肉はあと3個ある。だが、出来る限りこれは食べたくない。なぜなら、この間腐肉を食ったとたんに急に吐き気が僕を襲い、2日くらいベッドで寝込んだからだ。
「ひもじい。これじゃ『舞倉の飢饉』って言ってもいいかもな」
腹がグーグー鳴っている。しょうがない、腐肉を食おう。だが、その腐肉を口の中にいれて、一回噛んだ瞬間、
「.......っ!? 」
突然口の中に苦味が広がった。なんとも不快なこの感じ。言葉で表すとすれば、『腐ったバナナを石油と混ぜ合わせてコーラで割った感じ』かな?少し適当すぎるけど。
「う..... オエッ!!!」
僕は砂漠の中で吐いてしまった。やばい。出来るだけ水分は保ちたいのだが。
だが、『この腐肉を食う』か『死ぬ』かでいえば、『死ぬ』の方が圧倒的に楽だろう。そう悟った僕は、砂漠の中で横になった。
「この地面のザラザラ感。なんか落ち着くんだよな」
そんなことを思っていた。だんだん視界がぼやけてくる。意識が遠のいていく...。そして、僕は深い眠りについた。
気がつくと、初期リス地点、つまり家の床に横たわっていた。アイテムがない。そして、やっぱり死亡通知が増えていた。
「 今度はどんなことが書いてあるんだ?」
『死亡履歴書 2016 4/13 名前:横原祐也 12才 死因:餓死(極度の栄養失調と脱水、および腐肉を食したことによる全身麻痺)』
読み終えた瞬間、祐也はあることに気がついた。
「アイテム回収するのはいいが、餓死した場所はどこだ?」
適当に歩いてたら見つかった砂漠。だが、この世界に砂漠なんて腐るほどある。しかもその内の1つのど真ん中で餓死したのだから、アイテムなんて見つかるはずがない。そこで、僕はアイテム回収を諦め、小麦の種を取りに、草原目指して冒険することにした。
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