日韓首脳会談 北朝鮮対応で緊密に連携

ラオスを訪れている安倍総理大臣は7日夜、韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領と会談し、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返していることは許しがたい暴挙だとしたうえで、国連の安全保障理事会を含めて緊密に連携して対応していきたいという考えを伝えました。
ラオスの首都ビエンチャンを訪れている安倍総理大臣は、ASEAN=東南アジア諸国連合の10か国の首脳との日・ASEAN首脳会議などを終えた後、日本時間の午後7時半ごろから、およそ30分間、韓国のパク・クネ大統領と会談しました。
会談の冒頭、安倍総理大臣は、「去年の年末の慰安婦問題をめぐる日韓合意以降、日韓関係が前向きに進展していることは喜ばしい。パク・クネ大統領とともに、未来志向の協力を進め、日韓新時代を築いていきたい」と述べました。
また、安倍総理大臣は、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返していることについて、「一昨日の北朝鮮のミサイル発射は許しがたい暴挙だ。国連安保理を含めて日韓で協力して対応していきたい」と述べました。
これに対し、パク大統領は、「ウラジオストクから杭州を経てビエンチャンまで、ともにしながら、さまざまな分野における共感を確認する機会になった。慰安婦合意以降、両国関係の改善によってさまざまな分野においてさまざまなチャレンジ、そして、課題に共同で対応できる土台を広げていくことを意義深く思う」と述べました。
会談の詳細は、まだ明らかになっていませんが、両首脳は、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への対応を協議するとともに、慰安婦問題をめぐる合意を踏まえ、さらに両国の関係を強化していくことなどを確認したものと見られます。