東京五輪に向け船の新たな航路 水辺の魅力発信へ

東京五輪に向け船の新たな航路 水辺の魅力発信へ
4年後のオリンピック・パラリンピックに向けて東京の水辺の魅力を発信していこうと、東京都は臨海部や観光地を船で結ぶ新たな定期航路を設け、今月12日から試験的な営業運航を始めることにしました。
この取り組みは、東京オリンピック・パラリンピックの競技会場が集中する臨海部などの水辺の魅力を発信しようと行われ、東京都では新たに臨海部や観光地を船で結ぶ3つの定期航路を設けました。
今月12日から試験的な営業運航が始まり、7日は開始に先立って乗客などおよそ40人を乗せて一部のルートが公開されました。
新たな定期航路は、浅草と羽田空港近くの天空橋を縦断するルート、日本橋と有明を結ぶルート、それに天王洲と勝どきなどを巡るルートの3つです。
7日は、天空橋の船着場を出発した観光船が時速10キロほどで臨海部に向かい、参加者が海上から見えるレインボーブリッジなどの景色を楽しみした。19歳の女子大学生は、「風がとても気持ちよく、いつも見ている風景も海からだと違って見えます」と話していました。
試験的な運航はことし12月まで行われ、都ではルートや使い勝手などを検証することにしています。東京都の井川武史交通プロジェクト担当課長は、「利用客のニーズを把握し、船着場の整備を進めるなどして認知度を上げたい」と話していました。