プーチン大統領 北方領土をめぐる交渉に意欲
ロシアのプーチン大統領は、2日の日ロ首脳会談を前にアメリカのメディアのインタビューに応じ、「日本との平和条約締結の問題はカギであり、この問題の解決策を探したい」と述べ、北方領土をめぐる交渉に意欲を示しました。
ロシアのプーチン大統領は、ウラジオストクで2日行う安倍総理大臣との首脳会談を前に1日、アメリカのメディア、ブルームバーグのインタビューに応じました。
この中で、北方領土問題について「領土で取り引きはしないが、日本との平和条約締結の問題はカギであり、日本の友人たちとこの問題の解決策を探したい」と述べました。そして、色丹島と歯舞群島を平和条約締結後に引き渡すと明記された60年前の日ソ共同宣言を、「両国で批准された条約だ」として重視する姿勢を示したうえで、「日ロ両国のどちらかが損をした、あるいは負けたと感じてはならない」として、歩み寄りが必要だと強調しました。
さらに、ロシアが実効支配していたアムール川にある島の半分を中国に引き渡して国境を画定した例を引き合いに出して、「日本との間でも信頼関係を高められれば、何らかの妥協策を見つけられる」と述べ、日ロ関係を全体的に発展させる必要があるとしました。
その一方で、「日本との問題は、第2次世界大戦の結果起きたものだ」として、先の大戦の結果、北方領土がロシアの一部になったという主張を認めるよう改めて日本側に求めました。
この中で、北方領土問題について「領土で取り引きはしないが、日本との平和条約締結の問題はカギであり、日本の友人たちとこの問題の解決策を探したい」と述べました。そして、色丹島と歯舞群島を平和条約締結後に引き渡すと明記された60年前の日ソ共同宣言を、「両国で批准された条約だ」として重視する姿勢を示したうえで、「日ロ両国のどちらかが損をした、あるいは負けたと感じてはならない」として、歩み寄りが必要だと強調しました。
さらに、ロシアが実効支配していたアムール川にある島の半分を中国に引き渡して国境を画定した例を引き合いに出して、「日本との間でも信頼関係を高められれば、何らかの妥協策を見つけられる」と述べ、日ロ関係を全体的に発展させる必要があるとしました。
その一方で、「日本との問題は、第2次世界大戦の結果起きたものだ」として、先の大戦の結果、北方領土がロシアの一部になったという主張を認めるよう改めて日本側に求めました。