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台湾のサイクリスト「地図見ず楽しめる」サイクリングの道しるべ 「ブルーライン」を全国に 愛媛県が2016年度、全26コース完成へ

2016/09/07 17:00更新

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ブルーラインには、近くの道の駅などに至る距離も表示される Photo: Ikki YONEYAMAブルーラインには、近くの道の駅などに至る距離も表示される Photo: Ikki YONEYAMA

 愛媛県はサイクリングコースを初めて利用する人も迷わないように、車道の左端に幅20cmの青い線を引き、目的地までの距離を示した「ブルーライン」を設置している。平成28年度に県内の全26コース(計約1144km)で完成する見通しで、県は全国にも普及させようと力を入れている。

 広島、愛媛両県を結び、サイクリング大会も開かれる瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)。台湾から訪れたトーマス・チェンさん(50)は8月下旬、スポーツタイプの自転車で青い線を駆け抜け「ラインに沿って走ることで、地図を見ずに素晴らしい景色を楽しめた」と笑顔で話した。

 ブルーラインは平成22年にしまなみ海道の広島県側で初めて導入された。コースを間違えないように、目的地までの距離も約1kmごとに明示。車の運転手に自転車への注意を促す目的もある。

「ブルーライン」が引かれた車道で、サイクリングを楽しむトーマス・チェンさん(右)ら=愛媛県今治市、久保実可子撮影「ブルーライン」が引かれた車道で、サイクリングを楽しむトーマス・チェンさん(右)ら=愛媛県今治市、久保実可子撮影

 愛媛県は自転車による地域活性化を目指し、海岸沿いを走る「宇和海しおさいオレンジ輪道」(81・4km)や、砥部焼の窯元やオブジェを巡る「砥部焼の里めぐりコース」(6・7km)など26種類のコースを整備。外国人など多くのサイクリング客が訪れている。

 富山や和歌山、高知各県のコースでもブルーラインが整備されている。愛媛県は取り組みを広めようと、全国知事会などを通じて導入を検討する自治体に色や幅などの統一を呼び掛けている。

 同県の担当者は「多くの人にサイクリングを安全に満喫してほしい。ブルーラインが地域の魅力を発見するきっかけとして広がっていけば」と話している。

産経新聞・愛媛版より)

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