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もう来なくていい!中国人の「ドタキャン」ひどすぎる ホテルも飛行機も団体バスも大迷惑

現代ビジネス 9月6日(火)11時1分配信
 予約をしたら、必ず行くもの。どうしても行けないなら、前もって連絡をする。そんな日本の常識を中国人観光客は理解できない。直撃を受けるサービス業界から悲鳴が上がり始めた。
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「はとバス」の悲鳴
 皇居や仲見世、東京タワーにお台場。外国人に大人気の観光スポットを一挙にめぐることができる「はとバス」のツアー。訪日観光客の急増の恩恵をここのところ大きく受け、「爆乗り」状態が続いていて、最近では予約が取れないという印象が強い。

 しかしその一方で、これまでにはなかった新しい問題が発生し、頭を抱えているという。中国人観光客の「無断キャンセル」がそれである。

 はとバス社員は語る。

 「当日姿を現さず、連絡も一切よこさない中国人観光客のグループは、週に一組程度いるんです。

 我々は直前まで待ちますが、たいていは結局空席になってしまいます。早めに連絡をくれれば、キャンセル空きで新しいお客さんを乗せることもできるのですが……」

 ほとんどのケースが事前にキャンセルの連絡がない「ドタキャン」状態であるため、会社としてはなす術がないという。

 はとバス社員は続ける。

 「われわれは、滞在先のホテルでお客さんをピックアップするサービスを提供しています。ですが中国人観光客のなかには、この送迎サービスを希望したにもかかわらず、結局姿を見せず、連絡もしてくれない人までいます」

 そこまでさせておいて無断キャンセル。日本人には到底理解できない感覚である。

 いま、このような中国人によるドタキャントラブルに、バス業界全体が苦しめられている。なかでも深刻な打撃を受けているのは、外国人の観光客を多く受け入れる中小バス会社だ。
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貸し切りでもドタキャン
 関東圏のバス会社幹部は、中国人によるドタキャンのなかでも「悪質なケース」について語る。

 「タチが悪いのは、中国の旅行代理店から業務を委託された中国人の仲介業者。彼らとやりとりするとトラブルばかりです。

 『中国人観光客を相手にバスを貸し切りたい』と仲介業者が言うので、こちらが事前に金額を提示して、予約をもらいました。なのに、直前に『話が違う。料金が高すぎる』などと不満をこぼしはじめ、結局予約はキャンセルに。予定の日にはバスが出せず、大損しました。

 また、バス運賃の上下限は国が定めているのですが、彼らが要求してくる運賃は、その下限よりもはるかに安い金額。例えば、10万円でようやく採算が取れるコースでも、平気で『6万円でなんとかしてくれ』とふっかけてきて、応じないとドタキャンしてくるのです」

 彼らの要求を断れず、実際には法定の金額以下の運賃でも引き受ける零細バス会社は多いというから、「キャンセル」という名の脅しは企業にとって恐ろしいものなのだ。

 在京の中堅バス会社の社長は、「『乗車中』のドタキャンという厄介なケースもある」と語る。

 「バスに乗ってから、行き先の変更を添乗員や運転手に注文する中国人観光客がいるんです。

 池袋のホテルから東京ディズニーランドへ向かっていたバスの中で、中国人客の一人が『銀座で買い物がしたくなったから、ルートを変更してくれ』と大騒ぎしたことがありました。添乗員が断ったところ、その客は今度はバスの運転手に現金をちらつかせ、『行き先を変更しろ』と買収をもくろみ始めたのです。

 うちのような中小バス会社はぎりぎりの経営。だから、客のいうことにはある程度応じなければいけない。その身勝手なルート変更に従って、それまで予約していた飲食店や観光地に我々がキャンセルの連絡を入れ、謝ったこともあります」

 バス業界だけではない。観光客が宿泊するホテル業界でもまた、同様の中国人観光客のドタキャンで「大損」する被害事例が多発している。

 とある京都市内のホテルは、清水寺や祇園といった名所にアクセスが良く、外国人に大人気。だがこちらも相次ぐ中国人観光客の直前キャンセルに頭を抱えている。

 ホテル従業員は言う。

 「うちを利用する中国人観光客のほとんどは『Booking.com』のような宿泊予約サイトから予約申し込みをしてくるのですが、サイト経由だと直前のキャンセルがとても多い。

 このサイトは2日前までキャンセル料は無料。サイトの制度である以上仕方ないのですが、こちらとしては、2日前から新しい宿泊客を見つけるのは至難の業。うちはベッドが10床と少ないのですが、先週末は、2日前までに5人のキャンセルが出てしまいました。結局その5床の予約は埋まらず、結局週末なのに売り上げは半減です」
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最終更新:9月6日(火)11時1分
現代ビジネス
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