iPhoneを楽しく快適に使うのに必要な「アプリ」。しかし、アプリの中には自分が使っているiOSや端末に対応していないものもあり、インストールしたものをすぐに削除する経験を1度はしたことがあるでしょう。Appleはそんな不正・放置アプリをApp Storeから削除すると発表しました。
今すぐに開始されるわけではありませんが、現在の審査基準に満たないアプリは削除される方針とのことなので、気になるアプリがある方は早めにダウンロードしておくのが良さそうです。
9月7日からアプリ見直し、削除開始。
Apple公式サイトには、
When will this process start?
We will begin the process of reviewing and removing apps from the App Store on September 7, 2016.
「2016年9月7日にApp Storeのアプリの見直しと削除を開始します。」と書かれています。iPhone7などの発表が9月7日(現地時間)に行われるので、それと同時にApp Storeのアプリ削除が開始されるようです。CNET Japanによれば、この発表があったのは9月1日のようなので、数日の猶予がアプリ開発者には与えられたということのようです。
レビューによって不具合のあるもの、ルールを守っていないものは削除されます。ただすぐに削除するのではなく、30日間のアップデート猶予を儲けて、それでも何もしない場合のみ削除するとAppleは公表しています。
アプリ名は最大50文字。SEO対策が難しく。
さらに、Appleはアプリのタイトルに関しても言及し、
Appleは今回の取り組みにあわせて、アプリ名を最大50文字とすることを決めた。SEO強化のため、アプリタイトルを長く設定する開発者も存在するが、今後は不正アプリとして、検出の対象となる。
(引用元:Apple、App Storeにおける放置アプリの一掃を宣言 | RBB TODAY)
とのこと。
ユーザーが端末を変えるタイミングで、アプリの再ダウンロードを行う可能性があり、そのダウンロードで不具合のあるアプリやAppleの規定にそぐわないアプリをダウンロードしないようにさせる工夫なのかもしれません。
どちらにしても、App Storeは大胆にスパムアプリなどを一掃したい考えを持っているように感じますね。
アプリ数を減らしてでも、「使いやすさ」追求か。
元々App Storeは、アンドロイドにアプリ数で負けていることがわかっています。
アプリ関連サービスのappFiguresが公表したレポートによれば、2014年の各アプリストアの登録アプリ数および開発者数において、Google PlayがApp Storeを圧倒したことがわかりました。
アプリの新規登録数ではGoogle Playが初めてApp Storeを上回り、延べ登録アプリ数でも約143万本と、約123万本にとどまったApp Storeを逆転しています。なお、Amazon AppStoreは遠く離れた3位で、アプリ数は約29万3,000本となりました。
(引用元:ついにGoogle PlayがApp Storeを抜き去る、2014年の登録アプリ数と開発者数で | アプリオ)
今回のAppleの発表を鑑みると、App Storeの方がアプリ数が少ないという状況は現在でも続いていますが、これはスパムなどを消していることが要因と言えるのではないでしょうか。
Google Playに比べてアプリ登録数は少ないとはいえ、無駄に使えないアプリをダウンロードして、データ容量やダウンロードする時間を浪費するのは、ユーザーとしてストレスですよね。Apple側でアプリを精査してくれれば、ユーザーの満足度は高まり、長い目で見ればiPhoneやiPadなどのハードの満足度も高くなっていくものと思います。