9月6日から受付を開始した「LINEモバイル」。TwitterとFacebook、そしてLINEの通信をノーカウントとする「コンテンツフリー」が目玉です。しかし、それを実現するにあたり、通信の秘密(どうやって無料とする通信を見分けるのか)や、上記3つのSNSの通信だけを無料化することがネットワークの中立性を侵害するという議論が一部にあります。LINE側はこの点について、次のような配慮を説明しています。


■カウントフリー機能提供における通信の秘密に関して
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LINEモバイルのカウントフリー機能は、一定の通信データを参照する必要があり、
形式的には通信の秘密の侵害に該当するため、ご利用者様の同意を得たうえでサービスを提供させて頂きます。

通信の秘密に関する同意は「真意」と評価できるものであることが求められているところ、
利用規約での包括的な事前同意では真意と評価するには十分でないことを前提に、
ご利用者様には「個別」かつ「明確」な形でカウントフリー機能につき同意をして頂きます。

具体的には、ご利用者様への説明の仕方に関して、
利用規約および重要事項説明書とは別に「カウントフリー説明書」において、
データ参照の範囲を明確に説明するとともに、
ご利用者様が認識しやすい申込確認ボタンの直前にカウントフリーに関する説明を表示しております。

さらに、申込画面および説明書に加え、
利用規約および重要事項説明書においてもカウントフリー機能に関する説明を記載し、
ご利用者様がカウントフリーについて認識できる機会を多く設けております。

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■ネットワークの中立性に関する当社の考え
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日本におけるネットワーク中立性に関するルールについては、
ネットワークの混雑に対処する観点からの帯域制御(いわゆる「混雑制御」)のみを対象としており、
混雑制御を超える部分の中立性ルールについては未確定であると認識しております。
したがって、当社の提供するカウントフリーは現時点で法令上問題ないものと考えますが、
当社としては今後の議論の動向を常に注視し、懸念が発生した場合には誠意を持って対応いたします。

なお、ネットワーク中立性の原則はネットワーク上での公平かつ自由な競争を確保することで
究極的には消費者保護を図ることを目的としているところ、
今回、移動通信市場における新規参入業者である当社がカウントフリーを提供することにより同市場の競争を促すことは、
消費者の利益に繋がるものであり、社会的意義のあるサービスと考えております。


通信の秘密に関しては、申し込み確認ボタンの直前に、個別に明確な形で同意を得ると説明。ネットワークの中立性に関しては、混雑制御を超える部分のルールが未確定であるとして、今後の議論の動向を常に注視し、懸念が発生した場合には誠意を持って対応するとしています。

カウントフリーの詳細はこちらの記事もご覧ください
ついにサービスを開始した「LINEモバイル」を徹底解説:週刊モバイル通信 石野純也

LINEモバイルがSNS通信無料化に伴う「通信の秘密」「ネットワーク中立性」への配慮説明
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