群馬 沼田市の住宅への土砂流入は土石流

群馬 沼田市の住宅への土砂流入は土石流
7日の未明から朝にかけての大雨で、群馬県沼田市の山間部で住宅に土砂が流れ込んだ被害について、現地を調査した国土交通省利根川水系砂防事務所は、大雨で集落を通る沢で土石流が発生したとしています。
7日朝にかけての大雨で、群馬県沼田市利根町柿平では、4棟の住宅に土砂が流れ込み、4世帯6人が自主避難し、72歳の女性が避難する際に足に軽いけがをしました。
現地を調べた国土交通省利根川砂防事務所によりますと、地区を貫いて流れる沢の水量が大雨で増え、土砂や石などを巻き込みながら住宅に流れ込んだということです。住宅には、土砂や石、それに樹木などがおよそ50メートル四方の範囲におよそ1メートルの厚さで流れ込んだということで、利根川水系砂防事務所では、被害の状況から土石流が発生したとしています。
国土交通省利根川水系砂防事務所の鶴巻和芳副所長は、「大雨が、沢の周囲を浸食しているのが確認できた」としています。
県によりますと、この地区は、土砂災害警戒区域に指定されていて、沼田市では、住民の避難の継続について対応を協議するとともに、群馬県などと復旧作業や被害の状況の分析を進め、今後の防災対策を検討することにしています。