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松本選手 東京へ意欲 県スポーツ特別賞贈呈式

県スポーツ特別賞の贈呈式に訪れ、拍手で迎えられる松本薫選手=県庁で

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「リオの負け生かす」

 リオデジャネイロ五輪の柔道女子57キロ級で銅メダルを獲得した金沢市出身の松本薫選手(28)=ベネシード=に六日、県スポーツ特別賞が贈られた。昨年の世界選手権優勝時に続く二度目の受賞。松本選手は取材に「リオでは一瞬の油断で負けた。学んだことを東京で生かしたい」と話し、東京五輪への意欲をにじませた。(押川恵理子)

 谷本正憲知事から賞状、記念品の九谷焼カップなどを手渡された松本選手は「目標の金メダルには届かなかったが、最後まであきらめずに戦えたのは県民の応援のおかげ」と感謝。谷本知事は「二大会連続のメダルは快挙。柔道界はじめ後に続く子どもたちの励みになる」とたたえた。

 今後について松本選手は「東京(五輪)は特別。出たいと思うが、いろんな覚悟がいる」とし、一年ほどの休養を経て考えるとした。休養中には十月の金沢マラソンに出場し「県民の皆さんに『ありがとう』と伝えたい」とも話した。

 県庁では集まった約三百人が拍手や声援で松本選手を歓迎。県職員から花束が贈られた。

 県スポーツ特別賞は国内大会優勝や世界大会の上位入賞を果たした個人や団体が対象で、金沢市の星稜高校サッカー部の全国高校サッカー選手権優勝を受けて二〇一四年度に創設され、今回で三件目。松本選手は一二年ロンドン五輪の金メダルで県民栄誉賞も受けている。

金沢マラソン出場へ

すでに練習「感謝込め走る」

 松本薫選手が十月二十三日の金沢マラソンに、ゲストランナーとして出場することが決まった。六日に金沢市役所であった市スポーツ優秀選手表彰特別賞の贈呈式後に表明した。

 参加は松本選手から申し出た。山野之義市長から名前入りのゼッケンを受け取り「四二・一九五キロは未知の世界だが、金沢の皆さんに日ごろ支えていただいている感謝の思いを込めて頑張って走りたい」とあいさつ。報道陣に、初マラソンに向けてすでに練習を始めていると明かした。

 金沢マラソンにはほかに、リオ五輪でボート男子軽量級ダブルスカルに出場した中野紘志選手(28)=同市出身=ら六人がゲストランナーとして出場する。

 加賀染振興協会から、クリームと白地にツタの絵が描かれている加賀友禅の贈呈もあった。事前に組合から、二着の友禅の写真を見せられて一着を自身で選んだ柄で「フィーリングで決めた。女として勝負に出るときに着たい」とちゃめっ気たっぷりに話した。 (山内晴信)

 

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