自民都連幹事長に高島氏が内定 辞任表明の内田茂氏の後任
自民党東京都連は7日の幹部会で、7月の都知事選で擁立した候補者落選の責任を取って辞任を表明した内田茂幹事長(77)の後任に、高島直樹都議(76)が就く人事を内定した。
総務会長には荻生田光一副官房長官(53)、政調会長には井上信二衆院議員(46)=党副幹事長=が就任する。国会議員や都議、各支部の幹部らが出席する合同会議を来週にも開き、正式に決定する。
高島氏は「しっかり努力をしたい。小池知事とは3日にリオへ行った後、握手をしたりですね。これからさらに友好関係を築いていく必要がある。私どもがともに都政の発展のために努力するのは当然」と話した。以下は一問一答。
―築地の移転についてはどう考えるか。
「知事のお考えもある。尊重すべき。プロセスなどいろんな話を聞く場面もない。これから方向性を見い出していく。都民にとって都政にとって。これから真摯(しんし)に対応する必要がある」
―都民ファーストの考えは小池知事と同じか。
「都知事も都議会議員もともに都民の代表。対立構造なんてまったく考えていない。より良き道を進むべき。前向きに都民目線でしっかり物事を進めるべき。知事とともに歩むつもり」
―わだかまりもあると思うが。
「選挙は一つの結果。より良き候補者をお互い応援した。わだかまりがあるとすれば残念。しっかり努力する」
―幹事長が交代して何が変わるか。
「今までの石原執行部は都議会議員の公認候補を全員当選させたりですね、一生懸命、当然東京の発展のためにご尽力頂いた皆さんですから。残念な結果になったが、辞任されたわけですから、謙虚に受け止めるべきだと思っています。これからしっかり前向きに努力することが一番。私どもも下村会長中心にしっかり努力することだと思う」
―衆院東京10区の補選での若狭勝衆院議員の公認にも前向きか?
「これから選考委員会があり、僕らがとやかく言うことではない。党本部が決定すると思うので粛々と経過を見ながらどなたかが選考委員に入れば意見を尊重して進めていただけると思う」
―小池氏を応援した豊島区議、練馬区議への処分は?
「ある意味で公の党としてのけじめはつけるべきだと思う。国会議員に厳重注意して、区議会議員には何もしないのでは筋が違うのではないか。次に進めなくなる」
―内田茂氏から何か言われたことは?
「全くないです。マスコミの人はいろいろ言うが、内田先生は尊敬する政治家の1人。もちろん親しくさせていただいているし、ご指導もいただいている。ただ苦しい時、つらい時もお支えいただいたのも事実です。内田先生が(役職のある人に)あれやれ、これやれ、という人ではない。『あとはホトケの高島が頑張れ』と言われましたんで。幹事長うんんぬんになるよりもだいぶ前ですが。、心に残っています。今の段階で何かサジェスチョンがあったとか、そういうことはない」