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即時一時停止を再要請 鹿児島知事が九電に

九州電力の瓜生道明社長に再要請書を渡す鹿児島県の三反園訓知事(右)=福岡市中央区でで2016年9月7日午前10時46分、矢頭智剛撮影

 鹿児島県の三反園訓(みたぞの・さとし)知事が7日、福岡市の九州電力を訪れ、瓜生(うりう)道明社長に川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の即時一時停止を再度要請した。

 三反園知事が先月、即時一時停止を求めたが、瓜生社長が5日、応じない意向を示したことを受けた措置。九電は再び拒否する方針を固めている。

 瓜生社長は5日、三反園知事に回答書を手渡し、要援護者避難のために福祉車両十数台を追加配備する方針を示した。しかし、三反園知事は不十分と判断。即時一時停止を再度要請するとともに、避難支援策の一層の充実も求めた。

 三反園知事は7月の知事選で川内原発の一時停止と再点検を公約に掲げ初当選した。8月26日に鹿児島県庁で瓜生社長と面会し、「熊本地震で県民の不安が高まった」として即時一時停止・再点検を要請した。

 これに対し瓜生社長は5日、鹿児島県庁で回答書を手渡し、原発の安全性を既に確認しているとして即時一時停止には応じない一方、定期検査の項目以外も調べる「特別点検」を実施する方針などを示した。三反園知事は「この回答は遺憾だ」と述べ、再要請する考えを示していた。

 川内原発は現在、1、2号機がいずれも稼働中。九電が原子力規制委員会に提出した計画によると、1号機は10月6日から発電を停止して定期検査を実施し、12月8日にも原子炉を起動して運転を再開する。2号機は12月16日に定期検査に入り、来年2月27日に発電を再開する予定だ。【杣谷健太、遠山和宏】

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