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日中の記念撮影時、背後に国旗掲げず かすむ互恵理念

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日中の記念撮影時、背後に国旗掲げず かすむ互恵理念

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 会談前に中国の習近平国家主席と握手する安倍首相(上・代表撮影)と韓国の朴槿恵大統領。日中の会談では日の丸と中国国旗が掲げられなかった =5日、中国・杭州(共同)  会談前に中国の習近平国家主席と握手する安倍首相(上・代表撮影)と韓国の朴槿恵大統領。日中の会談では日の丸と中国国旗が掲げられなかった =5日、中国・杭州(共同)
 中国の習近平国家主席と会談する安倍首相(上)と韓国の朴槿恵大統領(下左から4人目) =5日、中国・杭州(共同)
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 中国の習近平国家主席と会談する安倍首相(上)と韓国の朴槿恵大統領(下左から4人目) =5日、中国・杭州(共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 20カ国・地域(G20)首脳会合出席のために中国・杭州市を訪れた安倍晋三首相が5日夜、中国の習近平国家主席との会談に臨んだ。沖縄県・尖閣諸島周辺での挑発に歯止めをかけるのが首相の狙いだが、中国から歩み寄りを引き出すのは容易でない。首相と習氏が記念撮影に応じた際、中国は日の丸と中国国旗を背後に掲げなかった。「外交儀礼に反する」との指摘が出るのは必至。相互利益を図るために「戦略的互恵関係」を進めるとした日中の共通理念はかすむ一方だ。

 「G20サミットへの素晴らしい準備に敬意を表し、大変な成果を上げられたことに祝意を表したい」。首相は冒頭、議長を務めた習氏を持ち上げた。習氏は手元の紙に目を落としながら、硬い表情で「歓迎を申し上げる」と読み上げた。

 首相は中国の最高指導者として存在感を示す習氏との会談を、杭州滞在中の「最優先課題」(官邸筋)に位置付けた。背景には、緊張緩和へ習氏と直談判するしかないという受け止めがある。

 会談の日程調整で首相サイドは苦慮した。中国が「5日夕にセットした」と正式に通知してきたのは、首相が杭州入りした後の4日午後。6日までの滞在中のどの時点で会談が入るか読めず、他国との2国間会談を組めない状況が続いた。

 中国からの正式通知を受けるまでに開催できたのは、杭州入りして間もない4日午後の日エジプト首脳会談だけ。その一方、G20首脳会合の議長を務める習氏は、首相を差し置いてセネガル、チャドなどオブザーバー国を含む20カ国以上の首脳と相次ぎ面会した。

 中国側の報道に基づくと、習氏が国旗を背後に立てずに記念撮影した会談相手は首相だけだった可能性が高い。2014年11月の日中首脳会談でも旗はなかった。首相はメンツを傷つけられた形だ。(杭州、東京共同)

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