造幣局職員を懲戒免職
勤務先の造幣東京博物館(東京都豊島区)の展示品の金塊(6300万円相当)を盗んだなどとして、独立行政法人造幣局(大阪市北区)は6日、同局東京支局職員の梅野穣(ゆたか)被告(54)=窃盗罪で公判中=を懲戒免職にした。また、上司の東京支局長ら5人も監督責任を問い、減給10分の1(1〜3カ月)や戒告の懲戒処分とした。造幣局の百嶋計(ひゃくしま・はかる)理事長は3カ月間、報酬10%を自主返納する。
造幣局によると、梅野被告は外国為替証拠金取引(FX)の損失を穴埋めするため今年1月に金塊を持ち出したとして、6月に埼玉県警に逮捕された。金塊は質店で現金4500万円に換えたが、県警が押収したという。今月5日には収蔵品の貨幣セットなど(137万円相当)を盗んだ罪でも追起訴された。【服部陽】