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ドゥテルテ比大統領、人権問題めぐりオバマ氏を“恫喝”「その話を持ち出すな」「ののしるぞ!」
フィリピンのドゥテルテ大統領は5日、同国で警官による麻薬犯罪容疑者の殺害が横行していることにオバマ米大統領が人権上の懸念を示すことを想定し、「その話を持ち出すんじゃない。あんたをののしることになるぞ」と挑発した。両首脳は東アジアサミットが開かれるラオスで会談する予定。
ドゥテルテ氏は「フィリピンは奴隷国家ではない」と、オバマ氏が内政問題に言及することをけん制した。米国は19世紀末から第2次大戦直後まで、フィリピンを統治していた。
ドゥテルテ氏は「米国はインディアン(米先住民)を皆殺しにしたではないか」「どの国も超法規的な殺人をしてきた。なぜフィリピンの犯罪対策だけが問題になるのだ」などと激しい口調でまくしたてた。(共同)