差別撤廃への思い誓う 関東大震災後の朝鮮人虐殺で追悼集会
- 社会|神奈川新聞|
- 公開:2016/09/04 02:00 更新:2016/09/04 02:00
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献花する追悼会参加者=横浜市西区
集会は、市民グループ「関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会」が主催し今年で4回目。横浜でも起きた朝鮮人の虐殺は、震災発生直後から事実無根の流言が広がり、自警団の住民らによる殺傷事件が多発。軍や警察も関与したケースもあるとされる。犠牲者は最大数千人規模。その多くが朝鮮人で、半数が横浜で命を落としたといわれるが、詳細は分かっていない。
同会メンバーによる調査結果を朗読劇方式で報告。「反町遊郭(現在の反町公園近く)で惨殺された」「当時の横浜駅に焼死体が多数」「浅野造船所で100人以上が襲撃された」といった内容の目撃証言や当時の新聞記事などをもとに披露し、真相に迫った。
同会代表の山本すみ子さんはあいさつで、韓国朝鮮人に対するヘイトスピーチが繰り返される排外的な状況に言及。「93年前に虐殺した事実を隠蔽(いんぺい)したことに始まる差別の実態は今なお続いている」と指摘し「皆で立ち向かい、闘っていきたい」と活動継続への思いを新たにした。
民族舞踊やアリランの合唱なども行われ、犠牲者を供養した。
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