【動画】浮島丸事件から71年。追悼集会が開かれた=福家司撮影

 終戦直後、帰国する朝鮮人労働者らを乗せた旧海軍の輸送艦「浮島丸」が舞鶴湾で爆発、沈没した「浮島丸事件」から71年の24日、舞鶴市佐波賀の殉難の碑公園で追悼集会が開かれ、約400人が参列した。

 事件では朝鮮人労働者とその家族524人、乗組員25人が犠牲になったとされる。集会では、主催した「浮島丸殉難者を追悼する会」の余江勝彦会長が「事件を語り継ぎ、忘れず、次世代に伝える責任を、日本人として果たさなければならない」と述べた。

 駐大阪韓国総領事館の河泰允(ハテユン)総領事が参列し、関係者らと献花。韓国民団舞鶴支部の金英王・支団長は「同胞の無念さを思うと胸が締め付けられる。ヘイトスピーチの根絶を目指して戦う」と述べた。献茶や追悼の舞も披露され、京都朝鮮中高級学校(左京区)の生徒らが追悼歌「ハマナスの花さきそめて」を合唱。最後に参加者全員で海に向かって献花し、犠牲者の冥福を祈った。

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