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 沖縄県うるま市の女性を殺害したとして元米兵の男が逮捕された事件を受け、政府が沖縄で防犯パトロール隊を創設してから約2カ月。青色灯のパトロールカーが夜の街を走っている。ただ、パトロール時間が早いうえ、当初の計画の台数に届いていない。効果についても議論がある。

 まだ明るい午後7時。ある夜、那覇市の沖縄総合事務局から青色回転灯をつけた乗用車2台が出発した。1台は那覇市の繁華街へ向かってパトロール。暗くなると観光客の多い国際通りへ向かった。もう1台は午後9時ごろ、米軍基地に近い沖縄本島中部の北谷(ちゃたん)町で、米兵らが集まるバーなどがある繁華街や住宅街を時速30~40キロで走った。

 「沖縄地域安全パトロール隊」が発足したのは、参院選の公示直前の6月15日。うるま市の女性を殺害したなどとして元海兵隊員で軍属の男が逮捕された事件の後、米軍基地の存在や米軍関係者による犯罪への怒りが急速に高まった。当時、沖縄担当相だった島尻安伊子氏が「とにかく早く」と指示した。

 政府は当初、100台態勢を掲…

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