2016年8月25日00時06分
沖縄県東村高江地区周辺で国が進める米軍のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の移設工事に絡み、沖縄タイムスは24日付朝刊で、現地で取材中の記者が警察の機動隊に取材を妨害されたとして「報道の自由を侵害するものであり断じて許すことは出来ない」とする抗議声明を掲載した。
高江では7月22日以降、抗議する市民らと機動隊のもみ合いが続く。同社などによると、今月20日に工事車両の通行を防ぐため県道の橋に座り込んだ市民らを機動隊が排除した際、取材していた沖縄タイムスと琉球新報の記者も腕をつかまれるなどして強制的に移動させられたという。
沖縄タイムスは声明で「社員証を見せ、記者であることを訴えたにもかかわらず、計30分程度取材活動が制限された」と批判。琉球新報も21日付朝刊で「報道の自由を侵害するもので強く抗議する」とする編集局長の談話を掲載した。
沖縄県警は朝日新聞の取材に「記者は腕章を腕に巻いておらず、報道関係者と判別しにくい状況だった。取材を制限するつもりは一切ない」と答えた。
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この問題を受け、日本新聞労働組合連合(新聞労連)は24日、「国家権力による報道の自由への重大な侵害で、絶対に許されない」などと抗議する声明を出した。
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朝日新聞社会部
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