定塚遼
2016年9月6日21時46分
石川県は6日、七尾市和倉町の老舗旅館「加賀屋」で2日に食事をした20~80代の男女15人が食中毒症状をおこし、10人が入院したと発表した。県は主厨房(ちゅうぼう)を6日から8日まで営業停止とした。加賀屋は旅行新聞新社主催の「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、36年連続で総合1位を続けている。
県薬事衛生課によると、15人は2日夜にウニ、アマエビ、カンパチなどの刺し身料理などを食べた後、腹痛や嘔吐(おうと)などを訴え、複数の患者の便から腸炎ビブリオが検出された。ほかに共通の飲食物がないことから、加賀屋が提供した2日の夕食による食中毒と断定した。原因食品は特定されていないが、腸炎ビブリオはふだん海中に生息するため、魚介類が原因とみて調べている。
加賀屋は「深く反省し、管理体制の再徹底をはかる」とコメントを出した。営業停止中は主厨房以外の厨房で調理を続けるため、営業や食事の提供には支障はないという。(定塚遼)
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朝日新聞社会部
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