2016-09-07 00:14:10
日本で飼育する昆虫と言えば、カブトムシですよね!
でも実は、愛玩目的で昆虫を飼育している国って少ないって知ってましたか?
哀川翔さんやカブトムシゆかりさんなど、芸能人の中にもかなりのマニアがいるくらいのカブトムシ大国日本。
日本国民ならカブトムシの飼い方くらい知ってて当然ですよね?え、知らない?
そんな人のために本記事では、カブトムシの基本的な飼い方をご紹介します。
こちらがご存知、日本のカブトムシ!
「ヤマトカブト」という名前もありますが、和名で「カブトムシ」というとこの種類のことをさします。
今回はこちらのヤマトカブトを例に説明していきます。
カブトムシを飼う前に知っておこう!
飼うなら成虫?幼虫から育てた方がいいの?
カブトムシの入手方法
カブトムシを飼うのに必要なもの
カブトムシのエサ
カブトムシの飼育、結局いくらかかるの?
カブトムシの飼い方【成虫編】
カブトムシの飼い方【幼虫編】
カブトムシの飼い方【蛹編】
まずはカブトムシを飼うために知っておきたい、その生態をご紹介します。
8~9月:孵化(1齢幼虫)
10~11月:二度の脱皮(2齢・3齢幼虫に)
12~3月:冬眠(3齢幼虫)
4月:活動再開(3齢幼虫)
5月:蛹化(蛹に)
6~7月:羽化(成虫に)
8~9月:交尾&産卵(成虫)
カブトムシの寿命は約1年。
9ヶ月あまりを幼虫のまま過ごし、 羽化後2ヶ月ほどで寿命を迎えます。
これからカブトムシを飼おうという人に気を付けてもらいたいのが、カブトムシ入手の時期。
カブトムシを成虫から飼育する場合、成虫の期間 約2ヶ月 をできる限り長く楽しむには、 羽化したての6~7月 が目安。
8月に入ってしまってからでは、せっかく飼い始めたのにすぐに死んでしまうなんてことも…
また幼虫から飼育する場合は、 一度目の脱皮を終えた2齢幼虫 または、 4月頃に冬眠から覚めた3齢幼虫 を入手するのがおススメ。
卵から孵化する時期と蛹になる時期は、カブトムシ飼育において少しだけデリケートなタイミング。
初めてカブトムシを育てる人はできるだけ避けましょう。
カブトムシは 広葉樹林に生息 し、成虫は主にクヌギの樹液を、幼虫は腐葉土や柔らかい朽木をエサにしています。
ですが、カブトムシの飼育にあたってそれらをそのまま用意する必要はありません!
エサとなる昆虫ゼリーや昆虫マットといったものが販売されているので、そちらを利用しましょう。
カブトムシのエサについては、また後程詳しくご紹介いたします。
カブトムシの成虫は 夜行性 です。
昼間は土にもぐったり枯葉の下に隠れてじっとしています。
カブトムシと遊びたいからといって、昼間あまり動かないカブトムシを必要以上に刺激するのは控えましょう。
ですが飼育環境によっては昼間も活動していたりするので、そのタイミングで存分に可愛がってあげるといいでしょう。
また夜のカブトムシは想像以上に活発です。
夜中に結構な音を立てることがある ので、飼育ケースの置き場所には気を付けましょう。
カブトムシは夏の虫というイメージがありますよね?
ですが実際は高温に弱く、25~30℃くらいが活発に活動できる気温です。
カブトムシが夜行性であるのにも納得できますね。
加えて20℃以下では動きが鈍くなり、15℃を下回ると死んでしまう恐れがあります。
そのためカブトムシ飼育において、 温度管理は大切 です!
日本で飼育する場合、 基本的には常温で問題ありません。
高温になりすぎないよう 直射日光を避け 、また温度が下がりすぎることにも気を付けましょう。
北海道などの涼しい地域でも、室内で飼育すれば安心でしょう。
※ちなみに、北海道には元来カブトムシは生息していません。
北海道でカブトムシを飼われる方は生態系を守るために、自然に放つことのないようご配慮ください。
また外国産のカブトムシを飼われる方は、そのカブトムシが生息している環境を参考に温度や湿度管理を行ってください。
自然の環境に近づけてあげるのが、カブトムシ飼育の何よりのコツです。
カブトムシといえば成虫のカッコイイ姿が印象的。
ホームセンターなどではどうしても成虫の方が目につきますが、せっかくなら幼虫から育てた方がいいのでしょうか?
前述のように、カブトムシの寿命は約1年。
その内、成虫でいる期間は2ヶ月ほど。
せっかく成虫を入手したのに、時期によってはすぐに死んでしまうなんてことも…?
幼虫から育てれば、カブトムシの一生のほとんどを見届けることができます。
体が大きくなっていく様を一番目に見てとれるのも幼虫の時期。
オレンジ色の蛹(サナギ)への劇的な変態、そして成虫への羽化…これを見届けずしてカブトムシを語れますか?
筆者が初めてカブトムシを飼ったのも、蛹を見てみたいと思ったからでした。
はじめはぷにぷにだった幼虫が、あんなにたくましい成虫になった時にはとても感動したことを覚えています。
カブトムシを飼うなら断然 幼虫から育てることをおススメします!
ひと夏の思い出として成虫を飼うのも悪くないと思います。
やっぱり成虫がカッコイイですもんね!
それにカブトムシの楽しみ方は育てることだけではありません。
実際に森に捕まえに行ったり、死んでしまったカブトムシを昆虫標本にしてみたり…
成虫に慣れてきてから、卵を産ませて幼虫から育ててみるなんてこともできます。
ちなみにカブトムシの健康のために、幼虫には素手で触らない方がいいとする意見もあります。
幼虫を飼うからといって、実際に触る必要はないんです!
「触らなくていいなら何とか…」
そんな人は是非、幼虫飼育に挑戦してみてください!
もぞもぞ動く幼虫の可愛さに、いつのまにかあなたもハマってしまうかも!?