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審神者と言う名の保父さん
審神者
刀剣男子達を使役し、歴史を改変主義者達から歴史を護る者達の総称
…まさか、俺が審神者になるとはな…
俺…狐神雪の平凡な日常…作業服を着て現場で汗水垂らして働く平凡な日常は、ある日突然黒い服を着た政府のエージェントが訪れた事で終わりを告げた。
…まさか、俺が審神者になるとはな…
審神者になるのは自由意思だったが…給料が今と比べものにならない位良かったので、速攻でなると決めたが…
いくら何でも…これはねぇよ………審神者の講習で習った事と全然、違うじゃねぇか…
勤務場所は次元の狭間で、自分の所属する年代に戻ってくるのは盆と正月以外のわずか数日だけ、使役する刀剣達全て破壊され、刀剣を使役する資材が尽きたら自分の命も無くなる。
うん…これはまだ納得出来る…
審神者専用のインターネット…刀剣ネットを使用する事で、買い物はネットスーパーを利用すれば、今の時代と同じで不便は感じず、自分がこれから行く時代や戦場の情報は先輩審神者達が相談に乗ってくれたりしたり、情報が纏められているので、今のインターネットとほぼ同じ…
だが…これだけは納得が出来ない…
「山姥切国広だ。………なんだその目は。写しだというのが気になるのと?」
いやいや、写しなんて気にならねぇよ。真似るだけなら、ただの無銘の数打ちになるが刀派が銘に入っている時点で十分な名刀と認められる出来なんだからな。…それに俺が講習で聞いた山姥切国広ってのは、ボロ布を被った少々無愛想な金髪碧眼の容姿の美青年と聞いたが…
「そんな目にもなるわ!お前の何処が山姥切国広だ!どっちかと言うとショタコンと言う山姥のお姉さまのハートを切り伏せるショタンバ切国広じゃねぇか!!」
俺がこれからの住居兼職場となる時空の狭間にある本丸で、初めての刀として鍛刀したら…
ボロ布を頭から被って引きずり、本体である打ち刀を両手でを震わせながら持っている1歳位の子供の背丈のショタコンのお姉さんが、血眼になって連れ去って、色々とイケナイ事をしそうな程の可愛らしさを持つ少々ぶっきらぼうな口調の子供が出てきたのだから…
俺の突っ込みに驚き、ショタンバ切り国広は驚き、涙目になり…
「…俺は写しだから不要なのか?」
………はぁ~………刀解出来るが…見た目がこんなガキを刀解をして、新しいのを鍛刀するってのはかなり後味が悪いし…
「不要じゃねぇよ…ともかく…これからよろしくな…」
そう言い、涙目で震えるショタンバ切国広…もとい山姥切国広の頭を撫でて、審神者が大変なのはこういう事だからと変な勘違いをしたまま、審神者生活を始めた。
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