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首相、比大統領と初会談 大型巡視船2隻供与
南シナ海で連携

2016/9/6 17:11
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会談前にフィリピンのドゥテルテ大統領(左)と握手する安倍首相(6日、ラオス・ビエンチャン)=共同

会談前にフィリピンのドゥテルテ大統領(左)と握手する安倍首相(6日、ラオス・ビエンチャン)=共同

 【ビエンチャン=島田学】ラオスを訪問している安倍晋三首相は6日午後、首都ビエンチャンでフィリピンのドゥテルテ大統領と会談し、フィリピンが中国と領有権を争う南シナ海問題への対応で連携していくことで一致した。円借款で大型巡視船2隻を建造してフィリピンに供与することを決定。海上自衛隊の練習機「T90」も貸与し、フィリピンの沿岸警備能力の向上に協力する。

 首相が6月に就任したドゥテルテ氏と会談するのは初めて。

 ドゥテルテ氏はフィリピンが申し立てた仲裁裁判で南シナ海での中国の主権の主張を否定する判断が出たことを踏まえ、「仲裁裁判の結果は尊重されるべきだ。一方、中国との対話は『法の支配』にのっとって行っていく」と述べた。

 ドゥテルテ氏のオバマ米大統領への度重なる批判で米比首脳会談がいったんキャンセルになるなどの混乱が生じたことでは、同行筋は「第三国のことなのでコメントは控える」と述べるにとどめた。

 首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するため、6日午後にビエンチャン入りした。南シナ海問題が主要議題となる8日の東アジア首脳会議に向けて関係国首脳と相次ぎ会談し、同会議で中国への攻勢を強めたい考えだ。

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