2016年8月20日03時00分
終戦後、旧ソ連の収容所などに11年間抑留された三村節(たかし)さん(93)=水戸市渡里町=が、極寒の地で重労働に就き、飢えと闘った日々を書き留め続けている。約60万人が連行され、約6万人が死亡したとされるシベリア抑留。「戦争の真実を伝えたい」と、抑留に関する3冊目の本を自費出版したところだ。
三村さんは1941年、旧満州(中国東北部)へ渡った。農業振興が目的の国策会社に就職、その3年後に関東軍に入隊した。敗戦後は将校らとともにソ連軍の捕虜になった。
貨車に乗せられ、約1200人の捕虜と山道を20キロほど歩いて夜中にたどり着いた先は何もない土地。「建物などあるか!これから造るんだ」と怒声が飛んだ。零下20度を下回るなか、慣れない道具で木を倒し、朝までに丸太小屋を完成させた。自分たちが囲われる外柵も建てた。
空腹に耐えながら、立ち木の伐…
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